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時間にしたら、ほんの数分の電話だった。



終わり際に、章大さんが「Aちゃん」って私の名前を呼んだ。



それはもう、とても大事なものを呼ぶみたいに優しい声で呼んだ。





「いつも我慢させてごめんな」





その言葉に、じわりと視界が滲んだ。



十分だと、思っていた。



我慢しているつもりなんて、これっぽっちもなかったのに


章大さんの言葉は、自分ですら気づいていない気持ちに気づかせた。





私からは、章大さんを求めてはいけない


それは私にとって当たり前のことだった。




2番目でいいと、彼に縋ったのは私だ。





章大さんの生活を壊すことなんて、とてもできなかった。




それなのに、章大さんは

私をまるで本当の恋人みたいに扱ってくれて、労ってくれるから


私はますます、この人から離れることなんてできないと思い知らされるのだ。




けれどきっとそれも、章大さんにとっては何気ない言葉に過ぎなくて

章大さんを困らせたくなくて、零れそうな涙が落ちないように繕った。





「声、聴けて良かったわ。

おやすみ。良い夢見てな」




この声を、毎日聴けたなら

どんなにしあわせだろう。




そう思わずにはいられないほど、章大さんの声と言葉は

私の胸を簡単に満たした。





「…私も、声が聴けて嬉しかったです。

おやすみなさい、章大さん」




喉につっかえてしまった声は、ちゃんと章大さんに届いたかどうかわからないけれど

電話が切れたと同時に、堪えていた涙がぽろりと落ちた。

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茜音(プロフ) - あおゆさん» ありがとうございます( ; ; )楽しく思うようにお話をかけたら一番なんですけどね( ; ; )そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります! (2018年2月25日 0時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - shakexshakeさん» コメントありがとうございます( ; ; )書きたいお話と書いてるお話が噛み合わなくなってしまうとよくスランプに陥ります( ; ; )そう言っていただけるとほっとします。 (2018年2月24日 14時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - こあさん» 基本的にお話は全部パソコンで書いてストックしてます、、!!お身体大丈夫ですか?( ; ; )大倉くんや安田さんが夢の中だけでもこあさんを看病しにきてくれるのを願ってます、、!!お大事になさってくださいね( ; ; ) (2018年2月24日 14時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
茜音(プロフ) - えぬさん» ありがとうございます!!お待たせしました、、!!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします! (2018年2月24日 14時) (レス) id: c4843d23a9 (このIDを非表示/違反報告)
あおゆ(プロフ) - 気持ちわかります…泣。茜音さんの作品好きです!頑張ってください! (2018年2月23日 1時) (レス) id: f382f4c586 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:茜音 | 作成日時:2017年11月26日 23時

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