夏のヒマワリ side IL ページ14
俺がヌナの気持ちを問えば、真っ赤になり何も答えない。
それが答えだったりするんだけど…
ヌナが持っていた雑誌をバックにしまい込んだ。
もーヌナといると、毎日が失恋。
ドンへヒョンが来ればフワッと乙女心？的なものが発動するのか、ムカつくけど可愛くなるヌナ。
ちょっとした動作とか、さり気ない気配りが、あぁ、ドンへヒョンの事をすっげー好きなんだなって思う。
でも、俺は俺で、ヌナへの気持ちを無くせるかって言ったら無理で。
A「はい、雑誌初カラー、初単独記事記念！乾杯〜♪」
いくらか冷静になったヌナは、可愛い笑顔で俺を祝ってくれてる。
今は、俺だけに向けた笑顔で、俺だけを祝ってくれてる。
こんなちっさな事が、すっげー嬉しくて…
でも、片想いなんだなって思ったら、すっげー泣きそうになる。
ドンへヒョンは、今までも、きっとこれからも…この笑顔を向け続けてもらえるんだ。
A「どうなの？最近仕事は？」
IL「う〜ん…雑誌には載れたけど、実際アイドルとしての俺らの年齢は売れるには遅すぎるから…最近グループ仲ギクシャクしてるんだよね」
A「う〜ん…なかなか大変な世界だよね？イル君の歳で遅いとか、キツイね；
でも、全力でがんばりなよ？イル君は対人力が長けてるから、それはすごい武器だよ！」
IL「ヌナに言われて初めて気にしたよ、プラスにできるようにこれからも頑張んないとな〜」
こんな中途半端な奴じゃ、どんなに好きでもドンへヒョンになんか勝てないよな…
IL「ところでさ、明日から本当にこんなに連休にしちゃうの？」
A「うん。色々とね考えたくって。ママと相談してくるんだ。」
IL「4日もお店休んだら、心配するヒョンが続出する気がするんだけど…」
A「でもいいの。別に居なくなるわけじゃないんだし。」
IL「俺の母さんと父さんにちゃんと言っとくよ。何かあったら、母さんに連絡するから、そしたらちゃんと連絡返してね？」
A「分かってるってば〜！なんだか、SJオッパの過保護が移ったみたいだよ？w」
明日から四日間、お店を休む。
ヌナは色々考える時間と久々の休暇を取るために、1人で俺の故郷でもある、あのヒマワリ畑の町に帰る。
周りとの連絡も断ちたいみたいで、ケータイはずっとオフにすると言われた。だから、泊まるところだけは俺の実家にしてもらって、母さん経由で連絡も取れるようにしてもらった。
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作者名：shino | 作成日時：2017年2月14日 11時
