グリーンダイヤモンド side DH ページ21
あっという間に明日は入隊日。
明日が誕生日って事もあって、少し前から事務所にたくさんの誕生日プレゼントがペンから送られて来ていた。
それを自宅に運んでもらった。改めて支えてくれたペン達に感謝した。
A「ドンヘ〜お待たせ〜」
今日が最後の夜。誕生日当日はゆっくり祝えないからって今夜誕生日を祝いたいと言ってくれた。
そして、ご飯などを用意するから絶対にキッチンには来ないで！と釘を刺されていた。
DH「お腹空いた〜ってすげーーー！！！！」
A「そこまでの物じゃないよ；」
机に並ぶのは、僕の大好物ばかり。夢のようなディナーだ。
A「じゃぁ、食べよっか！」
DH「いただきまーす！……うん！うまっっ！」
A「ふふっ、良かった。たくさん食べてね？」
寂しくならないように、お互いたわいも無い会話をする。
たくさん食べて、笑って、入隊前夜で不安の中でも、穏やかな気持ちになれた。
僕は右ポケットに小さな箱があるのを確認する。
よし！とポケットから箱を出そうとした時、
A「〜♩〜♩」
鼻歌を歌いながら、キッキンに行ってしまった。
DH「…タイミングw」
そんな絶妙なAのタイミングの悪さに笑ってしまった。
すると、急に電気が消えて、Aがローソクの火が灯ったケーキを持ってきた。
バースデーソングを歌いながら僕の前にケーキを置いて、ニコニコ笑っている。
歌い終わり、僕がローソクの火を消せば、部屋が明るくなって、
おめでとう、と僕をぎゅーと抱きしめてくれた。
A「少し早いけど、誕生日おめでとう！あと…これ！」
そう言って小さな箱を渡してきた。
箱を開けると、小さなグリーンダイヤモンドが控えめに輝くチャームが入っていた。
DH「もしかして…プレゼント？」
A「うん。明日から行っちゃうでしょ？持って行けるのか分からないけど、この位なら自分のロッカーとか？入れておけるかなって！」
DH「…アハハ！Aはやっぱり最高の彼女だよ！」
そう言って、右ポケットから箱を取り出しAに渡した。
A「え⁉何⁉私に？」
DH「うん。そーだよ！開けてみて？」
中身を見てAも笑顔になった。
A「ふふっ、これってグリーンダイヤ？」
そう、僕はAへ、グリーンダイヤの付いたネックレスを。
Aは僕に、グリーンダイヤの付いたチャームを。
お互いにプレゼントした。
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作者名：shino | 作成日時：2017年1月10日 16時
