ジウの提案 side YOU ページ44
ヒョクに気持ちを打ち明けて、少しだけ楽になった気がした。
私の気持ちを大事に。
うん。それが出来たら幸せなのは分かってるよ?でもね、その気持ちだけで飛び込んで行ける程の勇気がなくて…
後一歩のところでウジウジ悩んでる私、、、
でも、少しだけ自分の幸せを考えてもいいのかなって思えてる自分もいる。
きっと、ヒョクの言葉は私にとってとても大きかったんだと思う。
久々のオフも考えていたらあっという間に夜になり、朝も早いため、早々に眠りについた。
次の日-------
いつも通りに事務所へ行き、仕事をこなしていたら、ジウさんに呼ばれた。
ジウ「A、ちょっといい?」
なんだろう?と思いながら部屋に通させる。
そこにはまきさんが既にいた。
ジウ「さ、Aも座って?」
A「はい、失礼します」
こうやって呼ばれると自然と力が入ってしまう。
ジウ「そんなに固い話じゃないから、もっとリラックスして〜」
とニコッとしてジウさんは話し始めた。
ジウ「今から言う話は、完全に私の個人的な意見で、何も決まってない話なの。そのつもりで聞いてほしいの」
A・まき「????」
ジウ「私ね、あなた達を凄く買ってるの!仕事もできるし、メンバーとも知らないうちに凄く仲良くなっちゃって。今うちには新人のスタイリストを雇うって話が出てるのよ」
その話の続きが気になり、ドキドキする。
ジウ「私は、新人を雇って育てるのも大切な事だと思ってるんだけど、今の現状を考えたら、あなた達2人にこのまま事務所に残ってもらった方が、仕事もメンバーもいいと思うのね。」
A「はい。」
まき「……」
ジウ「今はまだ上にも言ってないし、完全な私個人の意見を言ってるだけだから…ただ少し考えて欲しいの。韓国に長期で務めるとなると色々手続きも必要になるし、親御さんの了解も得ないといけないし、、、とりあえずね、2人の気持ちを確認したくて。もし2人が前向きに考えてくれるなら、私はこの話を上に通すつもり」
ジウさんの熱意がすごく伝わってきた。私はむしろこの状況を望んでいた。韓国で長期で働いて、スキルアップしたかったから。
A「ありがとうございます。私はもちろん前向きに考えます。親と相談してまたここでジウさんと仕事したいです!」
ジウ「A〜、ありがとう。分かったわ、まきはどう?」
まき「お気持ちはすごく有難いです。でも…」
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作者名:shino | 作成日時:2016年11月22日 17時