お誘い side D ページ31
Aを探しに急いでいた。
まだ片付けしてるかな？Aどこかなぁ〜？
さっきまで僕たちが撮影していたスタジオはもう既にガランとしていた。
隅の方でAが片付けをしているのを見付けると、嬉しさに自然と小走りになった。
…キュヒョナ？なんでキュヒョナが一緒にいるんだろ？
Aの隣にはキュヒョナがいた。それを見付けると、一気にモヤモヤとイライラが湧き上がった。
A「何回言っても無理だよ。私と一緒にはまずいでしょ？もし誰かに気付かれでもしたらどーするの？」
KY「それは問題ないじゃん。何もないんだし、スタッフとご飯に行って何か悪いの？」
A「スタッフとだとしても、2人きりはおかしいよ？だからだめ。行かない。今度みんなで行こうよ」
…そんな会話が聞こえてきたから僕はイラっとして、Aの後ろに近づき、肩に顎を乗せた。
D「何の話してんの〜？」
A「わっ！ドンへさん⁉」
KY「ヒョン⁉」
D「なんでキュヒョナがここにいるの〜？」
KY「別に…ここにいたっていいじゃないですか」
A「ドンヘさんもどうしたの？」
D「ん？Aをご飯に誘いに来たの」
A「え⁉2人とも〜…」
Aは困り顔だった。
KY「……」
Aはさっきキュヒョンに言っていたのと同じ事を僕に言って来た。
KY「2人がダメなんだったらドンヘヒョンも一緒にならいいじゃん」
A「みんなで行こうとは言ったけど…」
D「いいじゃん、行こうよ！早く早く〜！」
A「ちょっ、ちょっと待って、ここ片して、ジウさんのところに一旦行くからその後でね。先に行ってて？」
D「え〜一緒に行けないの〜？」
A「しょうがないでしょ？場所、連絡して？」
KY「連絡って、連絡先知ってるの？」
A「知ら…ない」
KY「本当にヌナは抜けてますよ、バカだなぁ〜」
キュヒョナがAに向けて笑ったんだ。その顔がすごく暖かみがあって、愛しいものを見るかなような気がして、胸がざわついた。
ってそんな事考える前に、これを機にAと連絡先交換しなきゃ！
D「A〜スマホ貸して〜」
Aは素直にスマホを僕に渡してきたから、僕の番号を登録した。
D「じゃあ、終わったら連絡してね！待ってるよ〜」
A「うん、じゃあ気を付けて行ってね」
そう言ってAと別れ、ヒョクとキュヒョナと僕の3人は近くのダイニングバーへと向かった。
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作者名：shino | 作成日時：2016年11月22日 17時
