26話 ページ28
千「と、盗賊団…？」
「そうだよ。君とは一生縁のないものだよね」
縁のないものでもどんなものかはしってるんだろうなぁ。
「幻滅したでしょ？」
千「……」
千寿郎は黙ったまま。
どんな反応されるかなんて分かり切った事だったのに。
と、自嘲気味に笑うと、千寿郎が口を開いた。
千「何となく、Aさんは普通の人ではないと思っていました」
「まあ、違う世界から来たとか言ってることから普通の人ではないよね…」
あはは…と力無く笑うと、「違います」と千寿郎は言った。
千「確かにそれもありますが、私が普通の人でないと思ったのは、あの、2つ目の部屋に入った時です」
「2つ目？…ああ。あの部屋ね」
千「あの部屋はとても酷い臭いがしていました。それなのにAさんはなんでもないといった様子で入っていき、そして部屋の探索をしていました」
「そこか〜」
あの時そんなことまで考えてたんだ。
あの時に千寿郎は様子が変だったのって、もしかして…私のせいだったのかな。
「…やっぱり私は君にとってよくない存在だよ」
千「そ、そんなこと…！」
「私がなんでこんな話したかというとね、盗賊の仕事は盗み、そして、殺 し」
千「ッ」
「勿論、私は幼い頃から盗賊団にいたから、それらの仕事もこなしてた」
仕事なんて言っていいか怪しいけどね、と苦笑してしまったが。
「だから私は人を殺 すことも厭わない」
「どう？軽蔑した？」
こんないい子にこんな最低な事打ち明けてしまい、本当に申し訳ないけど、これを言わなきゃここに居る奴らを倒せない。
千「確かに、Aさんがどんな人生を歩んでこようが、人の命を奪っていい理由にはなりません」
もっともだ。
私は一体、何を傷ついているんだろう。
仕方の無いことなのに…
千「でも…」
ん？
千「でも、私を助けてくれたのもAさんです。私はこれまで命を奪ってきたAさんに命を助けてもらいました。その事実は変わりません」
ッ
この子は…
「そう言ってもらえると、少しだけ救われたかも」
ｶｻｯ
男「もういいかい？」
!?
しまった。話をしてて気が付かなかったなんて…
男「まさか、あの地下から出られたなんて…信じ難いが…まあ、そこのお嬢さんがいるなら納得だね」
「へぇ私の事知ってる風な言い方だね」
男「勿論さ」
男「私は君の事、よぉーく知っているよ？」
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梟 - はい！気長に待ちます！ (2019年10月8日 1時) (
レス) id: 5c607c067f (このIDを非表示/違反報告)
なの星(プロフ) - 梟さん» ずっと煉獄さん出したかったんですけど、結局最後しか出せませんでした笑 早めに続編だせるように頑張ります！しばしお待ちを！ (2019年10月7日 19時) (レス) id: 5608f88791 (このIDを非表示/違反報告)
梟 - 続編楽しみにしています！煉獄さん（兄）が出てきてくれてすごく嬉しいです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2019年10月7日 1時) (レス) id: 5c607c067f (このIDを非表示/違反報告)
なの星(プロフ) - まこさん» こちらこそすみませんでした！指摘する方も勇気がいると思うのでまこさんには感謝しかないです！良ければこれからもこの小説にお付き合いして頂ければ幸いです^^* (2019年10月6日 23時) (レス) id: 5608f88791 (このIDを非表示/違反報告)
まこ - なの星さん» 丁寧な対応ありがとうございます。この作品が人気の理由が分かりました！お騒がせ致しました (2019年10月6日 20時) (レス) id: c392ad3879 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なの星 | 作成日時：2019年8月28日 20時
