episode 108 灰になる心 ページ8
※ テヒョンside
ジョングクがルカと会った場所をスマホの地図アプリで確認する。
俺たちの宿舎と離れた場所、、、
少しの手掛かりも逃がさないようにしなくちゃ。
ルカに会いたい、、、会って抱きしめて、、、もう二度と離れないように。
テーブルに置いてあったミンジョンの写真にライターをつけて燃やした。
灰になってくミンジョンの写真はまるで意気地なしだった俺と同じだ。
ルカと初めて旅行に行った時の写真を飾って眺める。
あれからそんなに時間は経っていないのに、俺のせいで大切なものは指の間を擦り抜けるばかりか、他の男に奪われて。
ルカの笑顔も、サラサラな髪も、唇も体も、心も全部。
想像するだけで吐き気がする。
ゴミ箱に捨てられていたネックレスは、同じものを用意して大切にしまってある。
またルカにつけてあげたい。
これが似合うのはルカだけだから。
テヒョン「ルカ、、、愛してるよ、、」________、
「お疲れ様でーす!」
カムバック前の練習後、会社の作業室にユンギヒョンと二人でいると、マネヒョンが入ってきた。
マネージャー「テヒョナ、、、彼女の住んでる場所がわかった。あと、、、誰と交際してるかもだ。、、聞くか?、」
テヒョン「、、っ!、、、」
知りたい、、、今すぐ駆けつけて会いたい衝動と。
相手を知るのが怖くないといえば嘘になる。
俺以外のやつを愛して、心も体も許してるなんて信じたくなかった。
ユンギ「、、テヒョナ、、ルカを取り戻したいんだろ?、迷ってる場合かよ、」
テヒョン「、、、ルカはどこにいるんですか?、誰と一緒に、、?、」
マネヒョンは溜め息をついて、「問題ごとだけはやめてくれよ?、」って書類を渡してきた。
ルカが今住んでいるらしい住所と、一枚の写真。
手を繋いで、笑い合いながら幸せそうに写るのはルカと、、、
ユンギ「っ!、、こいつ、、、嘘だろ?、、」
違う事務所だし接点なんてほとんどないけど、この顔に見覚えがあったのは。
ルカが俺たち以外のところにもハウスキーパーとして派遣されることになって調べたからだ。
テヒョン「、、TREASUREの、、、パク・ジフン、、?」
うるさい心臓の音が耳まで響いて痛い。
ルカの隣で笑ってるこいつが心底憎らしくて、嫉妬でおかしくなりそうだった。
episode 109 出発前のキス→←episode 107 不安と焦り
490人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Apple | 作成日時:2022年11月8日 23時