彼女は傷つかない３［BTS］ (ページ39)

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episode 139 愛が消えた日ページ39

※ｼﾞﾌﾝside

熱い、、、頭がガンガンする。

所々痛みを感じる体はベッドに沈んだまま言う事を聞かない。

最悪だ、、、仕事にまで支障をきたしてしまうなんて。

皆に本当に申し訳ない。

ヒョンソギヒョンが心配そうに顔を覗き込んでるような気がしたけど、そのまま目を閉じてしまった。

「、、、ジフニ、大丈夫？、お粥食べれる？、」

枕元にいるヌナに一瞬、心臓が飛び出しそうになった。

俺の額に手を当てて、「まだ熱いね、、」って。

わかってる。

甲斐甲斐しく世話をしてくれるのは、俺が特別だからじゃない。

もうただの家政婦さんとしてここにいるヌナに、無性に腹が立った。

それからは理性なんて消え去って、本能のまま。

ヌナに酷い言葉をぶつけて、嫌がるヌナを無理矢理抱いた＿＿＿＿、

この行為がどれだけ最低なものだったと自覚したのは、体の熱が引いてすぐ。

自己嫌悪に陥った俺は、ベッドの中でひとしきり泣いた。

体の中に残ったヌナの肌の感触と香りに支配されたまま。

ヌナに謝りたい、、、でもヌナはもう俺の話も聞いてくれないだろう。

勇気もない卑怯者の俺は、そのままベッドに潜り込んだ。

「ジフニヒョン、、、大丈夫？」

俺の部屋に入ってきたアサヒは、酷く暗い顔をしていた。

ｼﾞﾌﾝ「ごめん、、、もう大丈夫みたい。、、ヌナは？、」

ｱｻﾋ「、、、帰ったよ。それにもうっ、、ここには二度と来ない、」

ｼﾞﾌﾝ「、、、え、、？、」

ｱｻﾋ「俺が言ったんだ、、、ここを辞めた方がいいって、、っヒョンと、ヌナのためだよ、、」

何かが割れるような衝撃に、時間が止まったみたいに身動きが取れなくなる。

ｱｻﾋ「、、皆にも、、、ヌナが辞めた事、、言わなきゃいけないね、」

ｼﾞﾌﾝ「ちょっと待ってよっ！、、なんでそんな勝手に、、、」

ｱｻﾋ「ヒョンっ！、、、もうゲームオーバーでしょ？、、、十分苦しんだなら、、もういいじゃないですかっ、、俺だってヌナが居なくなるのは寂しい、、でも俺はっ、、ヒョンの方が大事だから、、」

感情を表に出さないアサヒの目から流れる涙を見つめて悟った。

もう、、、これで全部終わったのか。

ｼﾞﾌﾝ「、っサヒヤ、、ごめん、、、皆には俺から話すから、、ありがと、、」

俺の事を考えてくれたアサヒの言葉で目が醒めた。

俺に立ち止まってる時間はないんだって。