episode 130 その夜私たちは ページ30
「美味しかったぁー、、幸せー」なんて言って。
私の膝の上に頭を乗せて満足そうに寛いでるテヒョンの柔らかい髪がくすぐったい。
宿舎にある立派なソファとは違うから、テヒョンの長い脚が完全に収まってなくて窮屈そうだけど。
甘えてるテヒョンの頬を撫でると、急に彼の顔が近くなる。
ﾃﾋｮﾝ「，，今夜、、泊まってもいい？、」
きっと私はどこかでその言葉を期待してた、とんでもない女だ。
でも私は、この気持ちを抑えることは出来なかった。
ルカ「、、うん、テヒョン、、、先にお風呂入る？」
ﾃﾋｮﾝ「ルカ一緒に入ろ？、」
ルカ「家のお風呂は宿舎みたいに広くないから、、」
ﾃﾋｮﾝ「いいじゃん、、ほらルカ、行こ、、」
急かすようにシャワールームまで手を引っ張るテヒョンは悪戯に笑って。
戸惑う私を尻目に服を脱ぎ出した。
いくらお互いの体を知ってる間柄でも、灯りの下で肌を見せ合うのはすごく恥ずかしくて。
ﾃﾋｮﾝ「、ちゃんと俺に見せて、、綺麗だよ、、ルカ」
鏡を見なくても顔が赤くなってくのがわかるほど熱い。
ダンスや筋トレで鍛えられたテヒョンの体が、狭い空間のせいで肌に触れる。
それだけでまた心臓がうるさい。
シャワーの湯気と濡れて火照った体。
ﾃﾋｮﾝ「、、っルカ、、、誘ってるの？、、」
テヒョンと目があって、重なった唇が何かの始まりを告げる。
ルカ「、あっ、、テヒョン、、、あ、、、っ、」
絡む指先と舌の感触に蝕まれた私たちは、もう歯止めが効かなくなってしまった。
ﾃﾋｮﾝ「っ、、はぁ、、ルカ、、そんな声出していいの、、？、、聞こえちゃうよ？、、」
少しでも声を出してしまうと響いてしまうシャワールームでの行為は慎重でなくちゃいけない。
なのに、止まらない快感は次から次へと溢れ出す。
ﾃﾋｮﾝ「ルカっ、、ルカ、、はっ、、もう、、いきそ、、」
ルカ「テヒョンっ、、、あっ！、、んっ、、私も、、っ、」
肌が合わさる音と、混ざる吐息。
何度もキスをして、懐かしむように、思い出すように。
お互いを触り合った私たちは、空白の時間を埋め尽くすように求め合った。
もうこの手を離さない。何があっても。
ﾃﾋｮﾝ「ルカ、、大好きだよ、、愛してる、」
ルカ「テヒョン、、、私も、、愛してる、、」
今やっと、素直になれた。
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作者名：Apple | 作成日時：2022年11月8日 23時
