episode 124 嫌いになれたら ページ24
あんなに傷ついたのに。
もっと嫌いになれたはずだったのに。
どうして私はまた、、、この腕を振り払うことが出来なかったんだろう。
テヒョンの香りと温もりに、唇が、、全身が緩んでいく。
ジフンと愛し合ったこの部屋で。
今は違う人の温もりを纏ってる私は。
きっと忌み嫌われて地獄に落ちるだろう。
触れた唇はあの時と同じで、甘く溶けていくみたい。
テヒョンはソファまで私を抱き抱えて行って、大きな体が覆い被さる。
、、ダメ、、、ちゃんとそう言わなきゃ。
もう、、、引き返せなくなる。
今度は、、、私がジフンを傷つけてしまう、
ルカ「、ダメっ、、テヒョン、、触らないで、」
なのに言葉とは裏腹に、体は熱くなってテヒョンを欲しがってるのを嫌ってほど思い知らされる。
ﾃﾋｮﾝ「ルカ、、今は何も余計なことは考えないで、、、俺を見て、、」
着てるパーカーを脱ぎ捨てて、器用に私のシャツのボタンに手を掛けた。
どんどんエスカレートする行為に抗えなくて力が抜けていく。
ﾃﾋｮﾝ「ねぇ、、あいつもこうしてルカを抱いたの、、？」
テヒョンからの不意打ちに思わず顔を逸らした。
「、、思い出させてあげる、、ルカ、、」
ルカ「、んっ！、、、やめっ、、、あっ、、、」
耳元で囁いたテヒョンは、全身を愛撫する手を緩めてくれない。
熱い舌の感触が痺れて、意識が飛んでしまいそうになる。
ルカ「あ、、、あっ！、、、ダメ、、テヒョン、、」
ﾃﾋｮﾝ「っ、ルカ、、もう、、我慢できない、、、」
ジフンの顔が浮かぶ度にテヒョンの熱が押し寄せては掻き消していく。
体中を貫くような感覚におかしくなりそうで、声を押し殺す事もできなかった。
ルカ「あっ、、、ああっ、、ああっ！、、んっ、、あ、、」
ﾃﾋｮﾝ「はぁっ、、あっ！、、ルカっ、、っん、」
交わった熱と重なる唇が私をおかしていく。
ごめんね、、ジフニ、、、
私はもう、、、ジフンに愛される資格なんてない。
彼との別れを悟ると、勝手に涙が溢れた。
そうなってしまっても、テヒョンから離れたくなかった自分を認めざるを得ない。
横たわる体を寄せ合った私たちは、何度もキスをした。
もう、、、落ちてしまった。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／
そんな時鳴ったインターホンに焦りながらモニターを見ると。
そこにはミンジョンさんが立っていた。
episode 125 愛憎劇の行方→←episode 123 もう二度と
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Apple | 作成日時：2022年11月8日 23時
