彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ45)

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episode 95 向き合う勇気ページ45

※ ﾃﾋｮﾝside

最後のライブも無事に終わって達成感に浸る間もなく。

ただ俺の心の中は空虚だった。

ずっとルカのことばかり考えて、夜も眠れなくて。

会いたい、、、声が聞きたい、、、抱きしめたい、、、

ユンギヒョンとジョングクの言う通りだ。

俺は自分のことばかりで、ルカは何があっても変わらず俺のそばに居てくれるって過信して。

些細な彼女の仕草や態度にさえ気づくことが出来なかった。

こんなに俺の心にはルカが刻まれていたのに。

ルカ、、もうルカの手を離したりしないから。

許して欲しいなんて言える立場じゃないけど。

どうか、、、またルカの隣に、、側に居る権利を俺にくれないか？、、、

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ヒョン、、ちょっといいですか？、」

明日の帰国に向けて荷物をまとめている時に、ジョングクが俺の部屋に来た。

両手にラーメンを抱えたジョングクは俺を見て溜め息をひとつ。

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ご飯、、全然食べてないでしょ？、食べないと倒れちゃいますよ、」

俺のことを軽蔑してるはずなのに、いつも周りの人を見てるジョングクは、本当に優しい。

ﾃﾋｮﾝ「、ありがとう。ジョングガ、、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、明日帰ったら、ちゃんとルカと向き合ってください。、、ルカはずっと苦しかったはずだから、」

ﾃﾋｮﾝ「・・・・・」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、ミンジョンの事、、どうするんですか？、」

ﾃﾋｮﾝ「、、実は昨日ミンジョンにもう二度と会わないって言ったんだ、、また前みたいに泣いて縋ってきたけど、、、でもっ、、、もう終わりだって、、さよならだって、、、納得はしてくれなかったけど、、」

俺を何度も責め立てるミンジョンの言葉と声に、心はまた流されそうになったけど。

ルカの声を、顔を思い出すともう失いたくないって気持ちが強くなって。

俺は今更気づいたんだ。

こんなに、、、簡単なことだったんだって、、、

俺は、、、本当にどうしようもない、

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、またルカを泣かせたら許しませんからね？、」

ﾃﾋｮﾝ「、、わかってる、」

〜♪

突然鳴り響く着信音は、彼女のからだった。

ﾃﾋｮﾝ「、！、ルカっ、、」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、え！？、」

ﾃﾋｮﾝ「、もしもし、、」

ルカ「、、テヒョン？今いい？、、話さなきゃいけないことがあるの、、、」