彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ27)

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episode 77 嘘つきな寝顔ページ27

テヒョンはずるい、、

そうやって誘って私が嫌がれないの知ってるから。

ベッドに押し倒されて全部を暴かれる私は、テヒョンの前で平伏すしかない。

ルカ「テヒョン、、っ、優しくして、、っ、」

汗ばんで熱いテヒョンの体に腕を回して全てを受け入れて。

互いの気持ちいい場所を感じ合う行為をテヒョンはしょっちゅう求めてくる。

ﾃﾋｮﾝ「っ、、ルカ、、力抜いて？、、あっ、、！、」

最近は、どうすればテヒョンの顔が快感で歪むのかもわかってしまうから。

私の体一つでテヒョンの反応が自在に変わって、そんな彼が愛しくなって、、こんな事を考えてる自分が少し怖くなる。

でも、彼を愛してるから。

後で冷静になれば恥ずかしい行為もできてしまうんだって。

ルカ「、、っあ、、テヒョン、、もう私、、っ、」

ﾃﾋｮﾝ「、、はぁ、、俺もっ、、ルカ、、キスして？、、」

重なる唇から漏れる吐息が部屋中に溢れては消えていく。

何度も何度も引いては押し寄せる肌の感触に飲まれ続けた・・・

いつの間にか眠ってしまって、気がつけば隣に寝息を立ててるテヒョン。

捲れてしまった毛布を掛けてあげると、こっちへ寝返りを打つ彼が可愛くて、つい頬を撫でた。

「、、ミン、、ジョン、、、」

ルカ「、、っ！、、え、、？、」

今の、聞き間違い？

でも確かに聞こえたのは、私が嫌いな女の人の名前。

、、、どうしてなの？

夢の中に出てくるほど、あの人に会いたいの？

今貴方の隣にいるのも、さっきまで愛し合ったのも私だったのに・・・

もう会わないって、、、愛してるのは私だけだって、、、

約束したのに何故。

過ちは繰り返されてしまうんだろう、、、

もう涙も出てこないくらいの衝撃に心臓の奥がヒリヒリ痛い。

結局そのまま朝まで寝付けるはずもなくて、テヒョンの寝顔に背を向けたまま朝を迎えた。

ﾃﾋｮﾝ「おはよ、、ルカ、、もっとこっちおいでよ、、」

温かい腕とテヒョンのシャンプーの匂いに包まれながら、気持ちはブルーなまま。

本当は色々問い詰めたい気持ちもあったけど、せっかくの旅行が台無しになってしまうのは嫌だったから作り笑顔で誤魔化し続けた。

ルカ「旅行連れてきてくれてありがとう＾＾海外公演上手く行くように応援してるね！」って。

まるでテンプレみたいな言葉に、愛が込もってたのかはわからない。