彼女は傷つかない２［BTS］ (ページ12)

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episode 62 揺らぐ心ページ12

ルカ「・・・・・」

ﾃﾋｮﾝ「ん？、、ルカ、、どうしたの？、」

黙ったままの私にキスしようとするテヒョンを体が勝手に拒否してしまった。

ルカ「明日も仕事でしょ？おやすみなさい、」

テヒョンは優しくて人懐っこい人だから。

異性の友達も多いこともわかってるし、やましいことなんて何にもないって信じたいけど。

些細な変化にも過敏になって、疑ってしまう。

冷静でいられる自信がなくて、冷たい態度を取って。

ﾃﾋｮﾝ「、、ちょっとルカ！、なんだよ、言いたいことあるならはっきり言ってよ！」

テヒョンの大きな手が私を引き留める。

ルカ「、、何にもないよ。今夜も友達と会ってきて疲れたでしょ？、ゆっくり休んで、」

ﾃﾋｮﾝ「、うん。男友達と会ってたんだ。、、後でルカの部屋行ってもいい？」

ルカ「ごめんなさい、、明日朝早いからもう寝るね、」

テヒョンの顔もまともに見れないまま、リビングを後にした。

ごめんね。面倒な女になんてなりたくないのに。

溜め息をつきながら部屋に戻ると、部屋の中にジョングクがいた。

ルカ「びっくりしたぁ、、どうしたの？」

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「テヒョニヒョン、帰ってきたんだ・・・何か話した？」

ルカ「ううん、、ジョングクも明日仕事でしょ？、私も明日早いから、、っ、」

追い返そうとする私をぎゅっと抱きしめたジョングク。

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「ルカ、、今日ヒョンが誰と会ってたか教えてあげよっか、、」

ルカ「、、？、男友達でしょ？」

首を傾げると眉間に皺を寄せるジョングク。

ｼﾞｮﾝｸﾞｸ「、、元カノに会ってたんだよ。」

・・・え？

頭の中が真っ白になってしまった私は、それからどうして眠ったのかも、ジョングクがいつまで部屋にいたのかも覚えていない。

確かなのは、目覚めても胸が苦しくて重くて。

ジョングクの言ってた［元カノ］の存在を知って、怯え始める臆病な自分。

テヒョンに問いただしてみないと真相なんてわからないのに。

彼を信じるって決めたのに、疑心暗鬼になって。

テヒョンとちゃんと話せる自信がない・・・

＿＿＿＿＿＿＿＿、

ｼﾞﾌﾝ「ヌナ、、どうしたの？元気ないね、、」

いけない・・・つい考え事を。

今日はジフンさん以外の皆さんは別スケジュールみたいで。

初対面から優しいジフンさんは、心配そうに私の顔を覗き込んできた。