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もう日もとっくに暮れて真っ暗な街に通り過ぎるパトカーはよく映えた
よく行く公園のブランコに乗って足をパタパタしてしばらく無言の2人の空間に銃兎さんの話をする気持ちを固めた
｢……銃兎さんは私の親代わりの人だよ｣
｢……うん｣
横のブランコに座って少し揺れてる独歩は力なく返事した
｢……親代わりだけか？｣
｢……｣
その独歩の質問に答えが返せなくて俯いた
……親代わりだけじゃない
思い出した時もすこし恥ずかしくなったけどわかりやすく言うと自然にくっついて自然に消滅したカップルみたいな感じだった
今のところで働くまで閉じ込められてたし父親と銃兎さん以外の男は知らなかったから
あんまりその当時はなんとも思ってなかったことも今思うと異常だ
｢……中学から高校2年まで私に全てを教えてくれた｣
｢……うん｣
｢常識とか感情とかその表し方とか伝え方とか｣
｢……うん｣
喋る一言一言に相槌を打ってくれる独歩に心地よくなってきて
どんどん昔から胸に溜め込んでたものがほどけてきて反吐のように言葉になって出て止まらない
｢……優しいのとか甘いのとか快楽とか｣
｢……そう｣
｢でもそれ以上に痛いのも苦いのも苦しいのも覚えてる｣
｢……｣
最後の方は全てが逆流してきて半ば怒鳴るように吐き捨てた
息が切れて、肩で呼吸して肺がヒューヒュー言い始めたので落ち着こうと俯いて頭を手で支えた
隣のブランコが動いた音がして足音がして、顔を上げると目の前に独歩がいた
｢……え｣
とんでもない暗くて悔しそうな顔をしてる独歩は私のブランコの鎖を掴んだ
｢入間さんのこと今も好き？｣
｢……尊敬はしてるけど今は違う｣
曇ってる独歩の表情はちょっと穏やかになった
｢……俺で忘れてくれないか？｣
｢……へ｣
一瞬で真っ暗になる目の前と反して頭の中は真っ白になった
銃兎さんでザワザワしてた心がバクバクして痛い
しばらく息ができなくて、自分以外の体温を久しぶりにしっかり感じた
視界にまた徐々に公園が写って、でも独歩から目が離せなかった
……キスされたんだ
｢……昨日から何回も寸前で食い止めたけど正直もう無理｣
まだ唇に残る熱がどんどん顔全体に広がって心臓を加速させた
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失格人間。(プロフ) - おおわああああああぁぁぁ最高ですです!!更新頑張って下さい!!!!!! (2019年4月4日 12時) (
レス) id: bb922c1436 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - むぎさん» コメントありがとうございます、わああ嬉しいです！！ない脳みそを絞りに絞ってネタ考えます、、今後も何卒あよろしくお願いします (2018年12月3日 12時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - あの…続編……早く読みたいです…めちゃくちゃ面白かったです！！！まじ独歩最高です！ (2018年12月2日 23時) (レス) id: 3e1d248cd9 (このIDを非表示/違反報告)
ミレナ(プロフ) - まままさん» いえそんな！！楽しませてもらってます！！頑張って下さい！！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: 8824a387c8 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - ミレナさん» コメントありがとうございます、私の語彙力が酷いもので申し訳ないです、楽しんでいただけたなら幸いです、今後も何卒よろしくお願いします (2018年8月27日 19時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままま | 作者ホームページ：󾮗
作成日時：2018年6月30日 12時
