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｢わあぁ……｣
診療所の奥の先生と奥さんの家の居間の机にはゴムで束ねられた脅迫文もとい脅迫物が一面に置かれた
独歩と一緒に診療所に来てからずっと、手を握って貰ってる
独歩がいるからもう怖くないし、ただただこみ上げてくるのは吐き気だけだった
｢……ごめんなさい、Aちゃんほんとに｣
涙ぐみながら謝る奥さんとオロオロしてる先生
優しい2人をここまで追い詰めたのは相談しなかった私のせいで、謝られる資格なんてないのに
｢……このほら、これに入れていき｣
西の方から来たためにちょっと訛りのある喋り方の先生が紙袋を持ってきてくれた
｢ああ、すみません｣
一口も口のつけることのなかった茶碗に入った緑茶は完全気冷めていた
独歩から手を離して紙袋を受け取ろうとするとまたええてええて……と追い払われてどんどん詰めていく先生に奥さんがこっちに来た
｢Aちゃん｣
私の手はまた暖かいものに包まれて今度は奥さんに握ってもらってる
心配そうな顔の奥さんの目に涙が浮かんでるのがわかった
｢……気が済むまでしっかり休んで、元気付けて｣
目尻のシワを通って流れる涙に心がキュッとなった
｢すみませんでした……｣
無期限で休暇を貰って玄関まで紙袋を受け取ると深く深くお辞儀した
｢いいのよ、Aちゃん、また元気になったらいつでもおいで｣
今度は笑顔の奥さんと先生に安心した
私たちが見えなくなるまでいつまでもずっと見送ってくれていた
……家族だって思ってよかったのかもしれない
｢……え｣
けど角を曲がった瞬間、少し大通りが近くなったとき独歩が俯いてた私に手を握った
びっくりして独歩を見ると真剣な顔して私になんて目線をくれずに少し早足で歩き出した
｢……なになに｣
聞いてみるもなにも答えない
そのまま引っ張られるようについて行ってあっという間に大通りまででた
｢……タクシー｣
勢いからか手を挙げる独歩の前に車が止まった
開いた後部座席に手を引かれて座った
｢……新宿警察署まで｣
｢え？｣
そんな大規模なところ行くの？
日本で1番でかい警察署じゃないの？
タクシーはすぐに発車して街並みが進んだ
｢ずっと……いた｣
ちょっと早足が続いたから息切れ気味の独歩を半分何言ってるか聞き取れなかった
｢……え？｣
｢だからストーカー、ずっと見てた｣
握ってる手に汗が流れた
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失格人間。(プロフ) - おおわああああああぁぁぁ最高ですです!!更新頑張って下さい!!!!!! (2019年4月4日 12時) (
レス) id: bb922c1436 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - むぎさん» コメントありがとうございます、わああ嬉しいです！！ない脳みそを絞りに絞ってネタ考えます、、今後も何卒あよろしくお願いします (2018年12月3日 12時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - あの…続編……早く読みたいです…めちゃくちゃ面白かったです！！！まじ独歩最高です！ (2018年12月2日 23時) (レス) id: 3e1d248cd9 (このIDを非表示/違反報告)
ミレナ(プロフ) - まままさん» いえそんな！！楽しませてもらってます！！頑張って下さい！！ (2018年8月27日 19時) (レス) id: 8824a387c8 (このIDを非表示/違反報告)
ままま(プロフ) - ミレナさん» コメントありがとうございます、私の語彙力が酷いもので申し訳ないです、楽しんでいただけたなら幸いです、今後も何卒よろしくお願いします (2018年8月27日 19時) (レス) id: 16f3e8df7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ままま | 作者ホームページ：󾮗
作成日時：2018年6月30日 12時
