・ ページ10
「はい。私、明後日高専に行きます。その時紹介してください」
五条「お、了解。あとさ、A、これあげる」
「？」
そういえばいつも手ぶらなのに、今日は紙袋を持っている。
手渡された中身を見ると。
「喜久福…もうっ、いつ買ったんですか？さすがに恵のことを解決した後ですよね？」
五条「いや、向かう途中駅で」
「いつか本当に殴られますよ。…それに、こんなに食べられません。一人暮らしの女ってこと忘れてますか」
五条「冷凍された状態だから賞味期限問題ないでしょ」
「３時間私と話している間に溶けてますからっ！」
五条「やべっ。忘れてた保冷剤」
「…もう…。ほんと、気が抜けちゃいます。先生と話してると。でも…ありがとうございます」
呆れながらも、私は先生に礼を告げる。
弟子でも妹でもなんだっていい。
でも先生がお土産を買う相手は、きっとそう多くない。
それだけでも有難く思うべきことだろう。
五条「多かったら俺に分けに来てね」
「はいはい。自分の分はもう食べちゃったんですね」
五条「新幹線でぺろり☆」
「…先生」
五条「ん？」
「話してくれてありがとうございました」
五条「うん。またね」
先生はひらひらと手を振りながら歩きだした。
私もその姿を見送って、改めて、自分の立場を深く考えなければならないと感じた―――。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
佐々(プロフ) - i☆Risさん» 嬉しいコメントありがとうございます！そうなんですー、カッコいい先生に会いたくて…！（笑）アホな先生も好きですけど(^^)また読んでいただければ嬉しいです。 (2021年1月2日 16時) (
レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
i☆Ris(プロフ) - 一気に読んでしまいました！面白いです(゜∇^d)!!五条先生カッコいいしキュンキュンします〜☆彡夢主になりたい〜(笑)楽しみにしてます頑張って下さいね！ (2021年1月2日 7時) (レス) id: aed115f5b0 (このIDを非表示/違反報告)
佐々(プロフ) - ミラさん» コメントありがとうございます！夢なのに現実みを意識してしまいました（ ; ; ）笑 (2020年12月31日 16時) (レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 見ていてキュンキュンする2人ですね！！どちらかと言えば先生に振り回されてる夢主ちゃんですね笑笑 たまには振り回す側も見てみたい気持ちもします(o^^o)更新頑張ってください！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐々 | 作成日時：2020年12月20日 19時
