草津旅行(？) ページ32
ーーyour mind
あの日のことは、本当によく覚えていない。
私の元彼のことを問い詰められ、嫉妬する悟(頑張ってそう呼ぶことにする)がとにかく可愛くて。
私も彼の過去を納得するまで聞いて、その日は２人でご飯を食べに恵比寿まで出かけた。
『結婚を前提に付き合って欲しい』
夢のような台詞。
もちろん、その日の夜に承諾した。
夜はーーー
身体中に浴びるようなキスを落とされ、悟と寝ることを覚悟して、祈るような気持ちで同じベッドに入ったんだけど…
五条「我慢する」
「……え？」
五条「え？って何？あ、もしかしてAもしたかった？じゃあいっただっきまーー「悟」
ガバッと私に覆い被さる悟を制すると、彼は優しい笑みでこう言った。
五条「…正直、僕も舞い上がりすぎてる」
「…え」
五条「今日抱きたい気持ちはめちゃくちゃあるんだけど、歯止めが効かなそうで怖いし」
「え、と…本当に先生？」
五条「悟、だってば」
咄嗟の時「先生」と言ってしまう私に、すかさずキスを落とす。
何時間も悟と過ごして、ようやく目を合わせることのできる時間が長くなった。
ーーーでもきっとこれは、彼の優しさ。
理解が追いついていない、夢見心地の私を気遣ってくれているのだろうと思った。
だからこそ、私も等身大の想いを彼にぶつけたい。
「悟…」
五条「っ、と、A？」
ベッドに横たわって、ぎゅっと彼を抱きしめた。
「大好き。ありがとう」
五条「………はあ。やっぱ抱いていい？」
「だめー」
そう言って２人で戯れあって、顔を合わせてまた笑った。
そして、触れるだけのキスの後。
五条「大好きだよ、A」
彼の大きな身体に抱かれ、私は眠りについた。
ーーーーーーそして今。
私は新幹線に乗っている。
五条「A、ニヤニヤしてどうしたの？えっろいこと考えてた？」
隣に座る悟がお茶を手渡してくる。
一応お礼は言うけれど、疑問がひとつ。
「ねえ、私なんで新幹線になんて乗ってるんでしたっけ？」
五条「せっかく彼女になったわけだし、デートくらいべつにいいっしょ？近場だし」
「っと、あ、はい…だけど…
なんで悠仁もいるの？」
グリーン車の後ろの席には先日奇跡の生還を遂げた悠仁の姿が。
虎杖「うん、ほんとね、それ一番俺が疑問なの」
.
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佐々(プロフ) - i☆Risさん» 嬉しいコメントありがとうございます！そうなんですー、カッコいい先生に会いたくて…！（笑）アホな先生も好きですけど(^^)また読んでいただければ嬉しいです。 (2021年1月2日 16時) (
レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
i☆Ris(プロフ) - 一気に読んでしまいました！面白いです(゜∇^d)!!五条先生カッコいいしキュンキュンします〜☆彡夢主になりたい〜(笑)楽しみにしてます頑張って下さいね！ (2021年1月2日 7時) (レス) id: aed115f5b0 (このIDを非表示/違反報告)
佐々(プロフ) - ミラさん» コメントありがとうございます！夢なのに現実みを意識してしまいました（ ; ; ）笑 (2020年12月31日 16時) (レス) id: f2993908b2 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - 見ていてキュンキュンする2人ですね！！どちらかと言えば先生に振り回されてる夢主ちゃんですね笑笑 たまには振り回す側も見てみたい気持ちもします(o^^o)更新頑張ってください！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐々 | 作成日時：2020年12月20日 19時
