10「助けたいあの人と少しの勇気」 ページ13
ゾムsid.
ロボロと一緒に下におりたら、台所でなんか温めとった。匂いが父さんの飲んでた奴と似とるからお酒なんやと思う。
Aってお酒飲めるんや。ってちゃうやん
ちゃんと話さな
『♪〜、「なぁ」あっづ！』
「、、、」
何しとるん、そんなとこも好きやけど
ロボロなんて呆れとるやないか！
『んん゛、寝てなかったのか。どうした？』
「、、、お願いが、あるんや」
ロボロと繋いでる手に力を入れて、フードの中から見ると、ロボロも此方を覗いとった
そうやな、大丈夫。
Aなら、叶えてくれる筈や
「俺達は、兄ちゃんがいるんよ。一人とかじゃなくて何人も」
『？そうなのか』
Aの不思議そうな顔を見ながらコクりと頷いた。ここからが本番や、
「そ、それでな？その兄ちゃんを、、、」
「兄ちゃん、、達を、助けてほしい」
Aは一瞬顔を歪めて、俺達に聞いてきたんや。ウィスキーの入れていたコップはAが握りすぎてピキッピキッと軋む音がする
『、、、助ける？虐待か？』
「う、売られ、たんや。母さんに」
『は？』
俺がそう言い終わった瞬間、地を這うような低くて聞いたことがない声が頭に響いて、足が小鹿みたいにブルブル震える
迷惑なんかｯ？
いけないことやったんか？
Aを見れば、コップがもう割れていて中身が零れ落ちていた。割れた音でさえ気づかんぐらい、Aが怖い
殺気みたいなのが、肌を刺すみたいに感じて、Aが一歩、歩くと硝子にヒビが入っとる
「ｯ！、、、ｯ！！！」
「ぁ、いゃ、あ、ご、ごめんなさ、っ」
声が出えへん、目の前にAが居るのに逃げられへんっ
Aはじっと此方を見つめると、手を伸ばしてきた。
「(殴られるｯ！)」
ギュｯと目を瞑ってなるべく痛みを感じないようにしたんやけど、感じたんは痛みやなくて頭に何か暖かいもの、手？が乗せられとった
な、なんや？
「、、、えっ」
『よく、頑張ったな』
Aが、泣いとった。
何で？Aが泣く必要ないやん
『信じてくれて、ありがとうｯ』
ロボロと俺を抱き寄せて、自分の事みたいに泣いてるA
優しいんにギュってちゃんと包んでくれる
夢の母さんみたいやった
「(あぁ、やっぱ)」
この人を信じたら、必ず会える
兄ちゃん達にも、早く会ってほしいわ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 910人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
五葉(プロフ) - アイデアが思い付かない、、、 (2020年11月14日 0時) (
レス) id: 726c8916a3 (このIDを非表示/違反報告)
五葉(プロフ) - ゆきなさん» 元気百%で頑張ります！ (2020年11月12日 16時) (レス) id: 726c8916a3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 口兄鬼2だ！これからも無理せず頑張ってください！ (2020年11月12日 15時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
五葉(プロフ) - rainさん» それ良いかもしれないですｯ、、、！参考にします！ (2020年11月10日 17時) (レス) id: 726c8916a3 (このIDを非表示/違反報告)
rain(プロフ) - 五葉さん» なんか途切れ途切れにして文にしたらどうですか…？ 多少見えなくなってるみたいなイメージです (2020年11月10日 17時) (レス) id: 36fba06307 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：五葉 | 作成日時：2020年10月21日 20時
