192 Your side ページ42
Your side
なんでこんな事になったんだっけ？
「添い寝してあげよっか？」
大我のその言葉に顔が真っ赤になって
部屋が暗くてよかったなあ、なんて
安易な考えを浮かべていた
冗談だって分かってる
だけどさっきの消えなかった言葉が
私の中でずっとふわふわしていて
大我のいう変わらない気持ちはきっと
ドライヤーの音が消しそびれた
あの言葉だって信じたいのに
こんな冗談を簡単に言ってしまう
大我の本心がたまに分かんなくなる時がある
さっきのも冗談だったり？
そんなことを考えながら
ふと口から出た言葉は
「…いいよ」
思わず口から出たその言葉を遮るものは何もない
自分でもなんでそんな事言ったのか分かんなくて
吐いた言葉を飲み込みたくなった
大我「じゃあもっと詰めてよ、入れないじゃん」
その言葉がもう冗談なのか本気なのか
私に判断する余裕はなくって
もう大我の判断に委ねることしかできなくて
壁際に身体を寄せて布団の隙間を空けると
少し冷たくてあったまった身体が台無し
なのに大我は一向にこっちに来ようとはしない
冗談のつもりだったのならいつもみたいに
「嘘だよ」
そう笑ってくれたらいいのに
何も言わない大我にこっちが悪い事したかのような、いたたまれない気持ちになる
っていうか待ってよ
私が言い出したんじゃないのに
何で私がこんな申し訳なくなってるわけ？
「寒いから早く入ってよ」
可愛くもない言い方で大我を煽ったのは
もう意地か何かかかもしれない
ここまできて引き返すことなんてできなくて
こんなの何だか自分らしくもなくて
クリスマスの魔法のせいにしてしまいたくなる
そんなの無理だってわかってる
全部自分の意思で
数ミリ先の体温を
誤魔化すことなんてできないんだ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 508人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無名ちゃん(プロフ) - ポップコーンさん» ありがとうございます(^^)なかなか進まない展開で申し訳ないですが、楽しみにしていただけると嬉しいです(^_^) (2018年11月26日 14時) (
レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
ポップコーン(プロフ) - 切なくて切なくてもどかしくてもどかしくて…ここからの展開が楽しみすぎて夜も眠れません！ (2018年11月24日 17時) (レス) id: af868719a5 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます(^^)そう言ってもらえると励みになります！頑張ります(^^)これからも楽しみにしていただけると嬉しいです (2018年11月20日 13時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - めっっっちゃ面白いです！！最近占ツク見てなかったんですけど、急に占ツク開きまくるようになりました笑笑更新これからも頑張ってくれたら嬉しいです！！ (2018年11月17日 23時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名ちゃん | 作成日時：2018年10月3日 21時
