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「行ってきまーす」
朝ごはんも終わり、水度坂病院へ向かう。やっぱり、士門君に口止め(脅し)をしとけば良かったと今になって思う。
といっても、士門君を脅せる自信がない。全くない。もちろん士門君に弱みが無い事もあるのだが、あの士門君を脅せる精神力がない。
天馬君なら脅せるんだけどね。
そんなことを考えながら歩いていると、あっという間に水度坂病院に着く。
あー、どうにか勘久郎に会うのが少しでも遅れますように…――――ぁ
「おはよう、勘久郎」
「あ、おはようス〜」
軽く笑う勘久郎だが、朝からよくこんな爽やかに笑えるものだ。私は今日こそ朝から色々あったので表情があるものの、いつもであればこんな時間は眠気に襲われて大した会話も成立しない。
「ちゃんと寝たスかぁ？患者さぁん？」
「寝たよ。いつも通りに」
「朝は？」
「いつもよりちょっと早い位かな」
嘘です。いつもよりだいぶ早いです。
「そうスかぁ、それなら走り込みなんてする時間無いんじゃ無いスかぁ？」
あ、私死んだ。勘久郎顔黒いもん。やばい。怖い。
「な、なんの事…？」
「いやぁ、士門君にさっき会ったんスよぉ」
士門君め…いや、口止めしてなかった私が悪いんだけどさ。
「だ、だって、体鈍っちゃう…かな……って」
言い訳じみた事を言うのがなんか恥ずかしくなってきた。
「ご、ごめんなさいっ。これからは気を付けますっ！」
「はいはい、わかったス。まだ全然治って無いんスからまずは治すのに専念するんスよ？」
ぽんぽん、と頭を撫でてくる勘久郎。
「や、めてよ。子供じゃ無いんだから…」
どんどん語尾が小さくなってしまったのは、恥ずかしかったからか、嬉しかったからか。
どちらにせよ、早くやめて貰わないと色々と持たない。
「あはは、申し訳無いスねぇ」
「別に…」
「いや〜、Aは昔っから撫でやすいすなぁ」
「はぁ！？何それ！？」
気付いた時にはもう勘久郎のペースに飲まれていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なんか終わりが見えなくなった。
あ〜、もっと、こう、その、いちゃつかせたい。←←←
クリスマスとお正月の前にどーにかなるかなー
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水麟 - 紅 こべにさん» ありがとうございますっ！凄く嬉しいです！(満面の笑み) (2019年5月3日 16時) (
レス) id: 65c8c71a9b (このIDを非表示/違反報告)
紅 こべに - 面白すぎませんかこういうシリアス大好きです（真顔） (2019年4月27日 6時) (レス) id: 64e65a2b60 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - おりんさん» ありがとうございます！嬉しいの一言です！ (2019年4月1日 19時) (レス) id: 0dc0777a12 (このIDを非表示/違反報告)
おりん - 水麟さんの作品は全部好きやなぁ…（キラキラ） (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)
おりん - え、何これメチャおもろ (2019年3月30日 11時) (レス) id: be6cccc8ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水麟 | 作成日時：2018年11月14日 16時
