ママちゃう！4

ええんやで ページ7

　
　
　
　
「えっ？！ちょっ、思春期って？じゅんくんはもう大人
　なんやから思春期ちゃうやろ？」
　
　
赤「アホか。見た目は大人でも頭ん中は永遠の思春期や
　 アイツは。」
　
　
「いや、コナンくんやないんやから。」
　

まぁ、じゅんくんがコナンくんって似合いそうやけど。
　
　
赤「とにかく、お前自分大事にせぇよ。女なんやから。
　 俺ら男の力でなんかされたら敵わんねんぞ。」
　
　
「いやいや、みんなアイドルであんなイケメンなんやから
　私相手になんかなんてないやろ。」
　
　
赤「はぁ…お前なぁ。前も言うたやろ？俺らはアイドルで
　 ある前に普通の1人の人間やねん。そこら辺にいる男
　 となんも変わらん。おおっぴらにはできひんけど、
　 恋愛やってするって。」
　
　
「うん、それはそうやけど…。」
　
　
赤「やから、嫌やねん。酒の勢いとか、気持ちもない
　 のにそういう事になったら。そりゃ、もちろんお互い
　 の気持ちが通じ合ってるなら問題ないけどな。」
　
　
「いや、相手はアイドルやねんから。それはないやん。」
　
　
赤「まだ言うか。ほんなら…うーん、そうやなぁ…例え
　 ばもし、俺が“神ちゃんの妹と付き合う事になった”
　 って言うたらお前どう思う？」
　
　
「えっ？！そうなん？！？！」
　
　
赤「アホか！例えばや！んで、どう思うん？」
　
　
「そっか、えっと…ともくんの妹さんならきっといい子
　やろうし、おめでとうって思う。」
　
　
赤「ほら、全然アカンことないやろ？
　
　
　 やから、好きになってもええんやで。」
　
　
　
　

　
　
「…えっ？」
　
　

　
　
　
赤「やーかーらー、お前がアイツらの中の誰かを好きに
　 なってもいいってことや。前に話した時とは気持ちも
　 変わってるんちゃう？」
　
　
　
　
「でも…。」
　
　
　
赤「“でも”やない。好きなら好きでええやん。好きに
　 なるのは自由や。」
　
　
「好きになるのは自由…。」
　
　
赤「せや。そら、俺が元の姿に戻るまではとか、お前の
　 中でいろいろあるやろけど。大事なのはお前の
　 気持ちやねん。」
　
　

　
私の気持ち…。

　
　
私の気持ちは………。


　
　
「…うん。わかった。私の気持ち、ちゃんと向き合って
　みる。」
　
　
　
　
大ちゃんに言われて頭に浮かんだのは、あの人の優しい
笑顔だった…。
　
　
　
　
　
　
　

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