小さい思ってたやろ（緑） ページ21
爽やかな朝。
ともくんとキッチンに並び、朝ご飯を作ります。
「ともくん、本当に料理上手やね。」
さすが神ちゃんオカン！動きに無駄がない。
緑「ありがとう。でも、Aやってうまいやん。」
「そんな事ないよ。
神ちゃんオカンを見習わなきゃ。」
緑「そう？十分うまいと思うねんけどなぁ。」
そんな話をしながらも、ともくんの手は無駄なく動いていく。
料理できる男の人ってかっこいいな。
ん？
「……あれっ？ともくんって大きいね。」
今までこうして隣に立つ事があまりなかったから気づかなかったけれど、実際横に並ぶとともくんの顔を見上げる形になる。
緑「……Aも俺の事も小さい思ってたやろ？」
「えっ？あっ、いや……」
緑「んははははっ！ええよ、ええよ。
実際自分でも“おチビなオカン”って歌ってる
しな。」
「全然おチビやないやん。」
緑「んーっ？まぁ、俺一応170あるからな。」
神山さん、ちょっとドヤ顔なってんで。
緑「Aは？何cmなん？」
昨日もりゅうくんに聞かれたなぁ。
「あー、154cmだよ。」
緑「じゃぁ、俺と16cm差か。
なぁ、知ってる？
カップルの理想的な身長差って
15cm位なんやって。
俺らほぼほぼ当てはまってるやんな。」
私とともくんがカップルの理想的な身長差…？
「えっ？！な、何言ってるの？！
カ、カップルって？！」
緑「あははははっ、A顔真っ赤っかやん！
もしもの話やで！」
「あっ！そ、そうやんな。
もしもの話やんな！
そ、そうだ！私大ちゃん起こしてくるな！！」
緑「おん、わかった。よろしく！」
恥ずかしさに耐え切れず、逃げるように自室へと向かった。
緑「やばい、めっちゃかわいい…。」
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作者名：サマンサ | 作成日時：2021年1月14日 23時
