正反対なはずでした。〔JW赤×JW緑〕 (ページ7)

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７* ページ7

神side

月曜日。

学校に着くと、何だか騒がしかった

神「なんの騒ぎ？」

隣のクラスに人が集まって、何かに視線を集めている。

...見えへん。

おい今チビって言うた奴、しばくで？

［なぁ、うちの学年にあんなイケメンおったっけ？］

［居らんかった気すんねんけどな］

［...もしかしてやけど重岡くんちゃうん？］

［えぇっ！嘘やんっ！むっちゃイケメンやんか！！］

...ん？

...シゲオカクン？

シゲオカクンって、あの重岡くん？

てか見えへんから分からんわ。

［えっ、！こっち来たっ！！］

［なに何？！］

重「...神山くん、」

神「...ぇ、？」

女子が溢れ返っていると言うのに、お構い無しに僕を見つめる重岡くん。

...ってか、それ以前にっ！！！！

神「...変わりすぎちゃう？？？」

重「えへ、頑張っちゃった。」

そう言うと、重岡くんは俺の手をそっと握ってきた。

重「俺、神山くんに釣り合う男になってみせるから...。だから、待っててや？」

神「へっ、あ、...おん。」

重「ん、ありがとっ！！」

女子達は皆ぽかーんってなっとる。

てか、せやった！！ここ皆見とるやんか！！！

神「わ、分かったから！じゃ、！！」

重「あっ、神山くん、っ！」

俺は視線に耐えきれず、重岡くんの元から逃げ出した。

...みんなに見られて恥ずかしかった、っていう感情よりも、格好良かった、っていう感情が勝ってしまうのはきっと、動揺してたからやと自分に言い聞かせた。

顔が焼けるように熱い。

きっとこれも、びっくりしたから...だよね？

『神ちゃんおかえり...って、顔赤っ！！』

神「...へ？」

『...また重岡？』

神「...っ、んな訳...」

『あるやろ？』

神「うっ...」

ちょー図星。

『まぁええわ、帰り話あるから。』

神「お、おん。」

え、なに、怖い怖い。

そう思う度、帰りの時間が迫る。

え、俺死ぬん？