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#44 ページ46

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次の日。お散歩気分で街を歩いていると。


「良い天気だなー、な、主。……主?」


「……………」


「何見てんだ?また服か?」


何だかんだ言って、

何か仕返しをしたい僕の目があるものを捉えた。


「ね、ねぇヴァル。

僕ね、ヴァルの顔って、

お人形さんみたいに整ってると思うの!!」


「え…さ、サンキュ…?

ってか…急に何だよ……」


ヴァルは眼帯をしてない方の目をぱちくりさせ、

こてん首を傾げる。


「だからあれ着てくれない…!?」


「あれ!!」と、僕は指を指す。


その先には、


「………………は?」


フリルが沢山付いた黒色の服に、

長い黒靴下に、可愛い靴。


ゴシックアンド……えーっと…何だっけ…。


「いや、普通に却下。何でそんな話になるわけ?」


「ヴァルが着た様子見たいなぁ…って!」


「……じゃあ、こうしようぜ」


ヴァルは、1枚のコインを掌にのせた。


「コイントス。表か裏か…。

負けた方があれを着よう。これで公平だろ?」


「ちょ、ちょっと待って!!それ調べる!!」


そう言ってコインを触ったり、じっと見たり、


……うん、仕掛けは無いな…。


「タネも何にもねぇよ。んじゃ、いくぞ」


そして、ヴァルは親指でコインを真上に弾き、

押さえつけるようにして、手の甲に着地させた。


「さぁ、どーっちだ?」


「お、表…!!」


「本当に良いのか?表で」


「……じゃ、じゃあ裏…」


「本当に良いんだな」と言う意思でこちらを見るヴァルを見つめ、コクリと頷く。


「じゃあ俺は余り物の表だな。…じゃじゃーん」


そう言ってヴァルが手を退けると……。


「……表じゃん…!!」

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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/  
作成日時:2019年1月15日 17時

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