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#34 ページ36

ヴァルは相当怒っているようで、

分かりやすい程煽る。


「思うんだけどよ、

ランクとかいうつまんねぇもんで優劣つけて、

見下す方が低能なんじゃねぇの?」



「……何がなんでも、お前の息の根を止めてやる…」



「おーおー。

焔の魔術使うのに、随分と冷てぇ言葉だな。

名前もピッタリなのによ。

ブレイズって、“激しい焔”って意味だろ?

それにお前…聞いたことあるぞ。

Aランクながら、

焔に長けてる守護神が居るってよ」


「……あ、僕も聞いたことあるかも…。

2つ名は…確か……」



「「業火の魔術師」」



僕とヴァルが、同時に同じ言葉を発する。


「2つ名まで付けられてる守護神様が、

何でわざわざ狙ってくるんだ?」


「…先程、たまたま国を訪れた時、

国王様から命令されたからだ。

それに、

お前だって2つ名を付けられてるだろう?」


「え…!?ヴァルも2つ名あるの!?何、何?!」


「えぇっと…

……って今はそんなことどうでもいいんだよ!!

主、ちったぁ緊張感持て!!狙われてるんだぞ!?」


怒られた…。

…怒らないって言ってたのに…。


「ご、ごめんなさい…」



「……取り敢えず、」


「?」


ヴァルは僕を素早く脇に抱えると同時に、

自身を少し浮上させる。


「動くぞ、主」


「えっ…ちょ……うわああああああ!!」


凄まじいスピードで、街並みを翔ぶ。

そしてすれすれを、焔が追うように舞う。


「…逃がさんぞ」


「うおお、危ねぇ。

翔んでる時も魔術かよ。容赦ねぇなぁ」


余裕なのか、

ヴァルは「おー」とか言いながら焔を見る。


「ま、前!!前見て!!」


「ん?おお、危ねぇ」


行き止まりの為、

恐ろしいスピードで角を曲がる。


時速…何km出てるのかな……。

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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/  
作成日時:2019年1月15日 17時

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