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国の門へと着くと、
普通、入国審査があるものの。
僕達の場合、
僕が身につけ(させられ)ている、
アイオライトのネックレスがパスポートとなり。
何もすることなく入国出来た。
「す、すごい…このネックレス……」
「そーか?
…にしても、腹減ったなぁ……」
近くにあった芝生の広場に、腰を下ろす。
「ほい、パン」
「あ…ありがと…!!
いただきますっ」
外はサクサク、
中はふわふわとしたメロンパンを齧る。
「主はパンが好きなんだな。
これからパン屋見つけたら、まわらねーとな」
ヴァルは、クロワッサンを齧る。
美味しいもの食べて…仲良く話して…。
「……幸せそうな顔してんな」
ヴァルは、優しく笑う。
「えへへ…とっても楽しいから……」
「俺も、楽しいぜ。
ん、クロワッサン美味い」
「ねぇヴァル」
「何だ?」
「これ…僕の偏見なんだけど……。
高ランクの人って、家系とか財産がすごい人ってイメージがあるんだけど…」
「まぁそうだな。
守護神のランク付けの時、周りは富豪の奴とかどこかの貴族とか…。
そんな身分の奴が、沢山居たぞ」
「じゃ、じゃあヴァルも…
どこかの王子様だったり…!?」
「残念だけど、俺はちげーよ。
身分も、財産も、何もねぇし」
そう言って、
ヴァルはクロワッサンを全て頬張り、
「ご馳走様でした」と手を合わせた。
「魔力が無かった人間の頃から、
魔法が好きだったからよ。
憧れて、遊び半分で練習してたのが生きたって言うか…。まぁそんな感じ。
でもSランクって、
割と金と権利で買えるもんっぽいからなぁ…」
「頑張ってたのが虚しくなるぜ」と、
芝生に寝転がりながら言った。
ヴァルって…自分で「馬鹿」とか言ってるけど…。
めちゃくちゃ頭良いんじゃ…。
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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2019年1月15日 17時