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#30 ページ32

国の門へと着くと、

普通、入国審査があるものの。

僕達の場合、

僕が身につけ(させられ)ている、

アイオライトのネックレスがパスポートとなり。


何もすることなく入国出来た。


「す、すごい…このネックレス……」


「そーか?

…にしても、腹減ったなぁ……」


近くにあった芝生の広場に、腰を下ろす。


「ほい、パン」


「あ…ありがと…!!

いただきますっ」


外はサクサク、

中はふわふわとしたメロンパンを齧る。


「主はパンが好きなんだな。

これからパン屋見つけたら、まわらねーとな」


ヴァルは、クロワッサンを齧る。


美味しいもの食べて…仲良く話して…。


「……幸せそうな顔してんな」


ヴァルは、優しく笑う。


「えへへ…とっても楽しいから……」


「俺も、楽しいぜ。

ん、クロワッサン美味い」


「ねぇヴァル」


「何だ?」


「これ…僕の偏見なんだけど……。

高ランクの人って、家系とか財産がすごい人ってイメージがあるんだけど…」



「まぁそうだな。

守護神のランク付けの時、周りは富豪の奴とかどこかの貴族とか…。

そんな身分の奴が、沢山居たぞ」


「じゃ、じゃあヴァルも…

どこかの王子様だったり…!?」


「残念だけど、俺はちげーよ。

身分も、財産も、何もねぇし」


そう言って、

ヴァルはクロワッサンを全て頬張り、

「ご馳走様でした」と手を合わせた。


「魔力が無かった人間の頃から、

魔法が好きだったからよ。

憧れて、遊び半分で練習してたのが生きたって言うか…。まぁそんな感じ。

でもSランクって、

割と金と権利で買えるもんっぽいからなぁ…」


「頑張ってたのが虚しくなるぜ」と、

芝生に寝転がりながら言った。


ヴァルって…自分で「馬鹿」とか言ってるけど…。

めちゃくちゃ頭良いんじゃ…。

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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/  
作成日時:2019年1月15日 17時

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