検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:88,772 hit

14.カネの関係 ページ36





本部へ戻り、コネシマさんに報告する。
彼の部屋には大先生もいた。

大先生は私を見つけると、「Aちゃんおかえり」と自分達の座るソファーに招く。




『お疲れ様です。例の封筒、ちゃんと渡してきました。』

「お疲れ。ショッピは元気にしとったか?」

『はい...あ、さっきまで本部前にいたんですけど...すぐ帰っちゃいました。』

「はあ、またあいつは会いにこんかったか。」

「まあシッマショッピ君に嫌われてるもんな。」

「あ?うるせえよ。」



そういえばショッピ君はコネシマさんのこと「クソ先輩」って言ってたな。やっぱり仲が悪いのだろうか...



「軍団長が何か吹き込んだんやろ?」

「いやガチでちゃうぞ」

『軍団長...?』

「あーAは知らんか、あんな、大先生とショッピとチーノで鬱軍団てのをやっとんねん。」

『じゃあ、ショッピ君はコネシマ派に属してるってことですか?』

「いや、あいつは何処にも属しとらんぞ、一応俺の後輩やけどな。」

『はぇ...不思議な人ですね…』



「せやろ?」と何故か誇らしげに話すコネシマさん。コネシマさんとショッピ君の関係はますます謎だ。



「じゃあまた明後日にでもショッピからの書類をもらってきてくれんか?とりあえず今日はもう遅いからゆっくり寝てな。」

『了解です!それではおやすみなさい。』




2人に頭を下げて部屋から出る。
無性にショッピ君のことが気になる私は「また明後日」の言葉に気持ちが昂る。

私は今、彼のことを知りたいと思ってる。





----------------------------------------------------------------




部屋に戻るとダクトからゾムが飛び降りてくる。
そして私に駆け寄り力強く抱きしめてきた。


「遅かったやん」

『ごめんね、仕事で遅くなっちゃった。』

「着いてかなくて平気やった?」

『うん、大丈夫。客としてホストに行くだけだったからね。』



それを聞いた途端、ゾムの顔色はみるみるうちに変わる。
どうやらホストという言葉が悪かったようだ。



「え、ホスト...?A、なんかされんかった?大丈夫?」

『え、まあ、凄い距離は近かったけど別に何もされてないよ。』

「最悪や、綺麗な体が穢れてまう。ああ消毒せな...」





ゾムは先程より強く抱きしめてくる。あまりにも強いもんだから少し痛かった。






↓→←↓



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
149人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , d!   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らあ。 | 作成日時:2022年11月7日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。