任侠には興味なし【d!】 (ページ15)

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7.リセットページ15

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『んん…』

何か重たさを感じて目を覚ます。

ここはどこだろうか。

見た感じ、病室のような場所だ。

『うわっ…びっくりした…』

足元で大先生が心地良さげに寝ている。

私が目覚めるまで、ここでずっと看病していたのだろうか？

それより、どうしてこうなった。

思い出そうとしても、あまり上手く頭が回らない。

ドアが開く音が聞こえ、シャオロンさんが中に入ってくる。

「お嬢！！！！」

目覚めた私を見ると、目に涙を浮かべて駆け寄ってくる。

「心配したよお嬢…ここ3日は眠ってたで。」

『3日も…！？』

そんなに寝不足だったか、と疑問に思いながらシャオロンさんの話を聞く。

「お嬢、叔父貴が撃たれたこと、覚えとるか？」

その瞬間、脳内に目まぐるしくこの前のことが蘇る。

そういえば、出所日当日に私の父はあの男に撃ち殺されたのだ。
その後のことは覚えてないので、ショックのあまり気絶してしまったのだろう。

『今、思い出しました。あの時、私、びっくりして気絶したんですよね。』

「……せや。俺、叔父貴だけじゃなくてお嬢まで居なくなるのかと思って怖かったで。」

シャオロンさんが力いっぱい抱きしめてくる。

「生きてて、良かった。」

暖かいその言葉に涙が零れる。

『心配させてしまってごめんなさい。』

「そんなことええ。とりあえず、ここに居てくれればそれでええんや。」

2人して子供のように号泣してしまう。

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泣き腫らした後、シャオロンさんは真面目な顔付きで言った。

「それでな、早速なんやけどお嬢、叔父貴が居なくなった今、お嬢の力が必要なんや。」

『私の…力…？』

「元気になってからでええ。だから、俺らに手貸してくれんか？」

今、私はこの人達に必要とされている。

この時こそここ数ヶ月の恩返しをする時なのではないか？

『…分かりました。』

「っほんまか！？ありがとうな！でも、今は元気になることが1番大事やから！！」

また来る、と手を振りながら病室を去るシャオロンさんに軽く会釈をする。

さて、今、組長と血の繋がっている私は組内でかなり必要とされているだろう。

もしかしたら、ヤバい仕事もしなければならないかもしれないが、それでも頑張らないといけない。

それが組への恩返しでもあり、父への孝行でもあるから。

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