愛シテルノ言葉ハ苦シイ (ページ6)

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｢その先は言わないで〜｣

付き合うことになった日、Aは星哉と…俺らのマネージャー、

中島星哉さんと別れると言った。

…もちろんそれが1番正しくて、正当な行為。

俺もそれを内心は望んでたし、

口から〝Yes〟が出る寸前だった。

でも…、

俺だけじゃない。

Aのことを考えたら？

別れろなんて言わないし、言えない。

将来安定してるし、結婚とか子どもとか…。

未来が鮮明に見えるでしょ？…中島さんの方が。

Aには幸せになって欲しい。

俺とだと、、

俺の行動が…それとは矛盾してることは分かってる…。

それでも今は…

Aの今の時間だけでも俺で彩らせて欲しかった。

だから…

｢別れなくていい。俺が2番目でいい。｣

なんて。

君の描いた未来に俺は居なくていいよって。
居ない方がいいよって。

今ではその言葉がどれくらい哀しいことを言っているのか…痛いくらいにわかってる。

夕方になれば、違う人の所へ帰っていく

Aの背中を

消えるまで

…見送るから。