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『宮田様、藤ヶ谷様、横尾様
お待ちしておりました。こちらへ。』
宮田の運転で式場まで。
都心から少し離れた式場へ向かうこと
たぶん、1時間ほど。
到着して裏口から教会へ入れば、
何人かのスタッフさんが俺らを向かい入れる。
さすが、俺らの敏腕マネージャー。
混乱を防ぐ為、式が始まる前の控え室を
俺ら用にわざわざ押さえてくれている。
部屋に入れば、俺らが最後だったらしく、
メンバー全員がもう既に集まっていた。
「わざわざ足を運んでくださって、
ありがとうございます。すごく嬉しいです。」
先に集まっていたメンバーと話していた
中島さんが俺らの方に来て嬉しそうに言う。
y「いえ、本日はおめでとうございます」
わたがそう言ったから、
俺らも続くように言った数秒後
トントントン…
扉をノックする音とともに
『新婦様のご用意が出来ました』
スタッフさんの声。
重厚な扉が開かれると
控えめなヒールの音と
純白の白いドレスに包まれた…
___約1年ぶりのAの姿。
「綺麗〜!」
ここにいる全員が声をハモらせて
Aを食い入るように見る。
久しぶりの彼女は…驚くくらい綺麗だった。
短くなった髪を抑えながら
恥ずかしそうに部屋に入る彼女から伝わる
オーラは幸せそのもので。
俺の頬も緩んでいく。
「どう、かな?」
中島さんの前で俯きがちに尋ねるAに
「すっごい綺麗」
眩しい笑顔で答える中島さん。
…なんか、新婚さんって感じ。
周りでは二階堂あたりが
「中島さんのそんな顔初めて見た〜!」
なんて茶化して。
やっぱり恥ずかしそうに
中島さんもAもはにかむ。
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作者名:れんり。 | 作成日時:2019年3月3日 14時