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…あ、
これくらいでいつも苦しくなって、水上に上がってたな。
なんて、客観的に思えるほど
不思議と私はまだ苦しくなくて。
なんでだろ、って思ったら直ぐに答えが出た。
それは、きっと、さっきのライブ映像の事。
あれは多分、、
私がモチーフなんだろうなって思った。
自惚れとかじゃないよね…
あれは…。
いつも太輔は笑ってくれた。
苦しんでる私に
｢俺が勝手にそばに居るだけだから。
Aは俺に甘えとけばいい。｣
って包んでくれて。
会う約束をしてても、
会ってても、、
急にダメになちゃっても
太輔は笑って許してくれた。
�� しょうがないよ、いってらっしゃい��
苦しめてる、我慢させてしまっている。
分かってたけど、、
分かっていたつもりだったけど、、
いつも笑ってたからあんなに…
あんな歌詞が書けるくらいに追い詰めて、
我慢させてたなんて…。
私は今まで…太輔の何を見てたんだろうって。
.
このまま、ずっと沈んでいれば…。
彼はきっと。
.
そんなことを思っていたら息苦しくなくなった。
ほんと、永遠に沈んでられるかも。
耳の上では
｢うっそ！あー！
負けたー、悔しーー！｣
って声がして
あ、私まだ水の中なんだ。
なんて再確認した。
…嘘が愛おしくて。
真実が薄っぺらく感じれて。
私はまだ漆黒に潜り続けることが出来た。
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作者名：れんり。
| 作成日時：2019年3月3日 14時
