愛シテルノ言葉ハ苦シイ (ページ21)

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｢そう…かな？｣

振り返って彼の腰に手を回す。

目が、表情が

見たくて彼のサングラスを取れば

｢…ったーくんも変じゃん｣

いつものシュッとした目とは違う、腫れた目。

…といっても近くで見ないと分からない程度だけど。

f｢…見ないで｣

彼の顔が近づいてきて反射的に目をつぶる。

軽いキスかと思ったら、

息が出来ないくらいの深い口付けで。

｢…っん…ふ… 太輔…｣

胸をとんとんと押せば

f｢ごめんごめん部屋入ろっか｣

…いつも通りに笑いかけてくれる。

行き慣れた部屋のソファへ私が向かえば、

笑いながら｢A、そのソファ好きだよね笑｣

って優しく微笑んで、

｢お風呂入れてるくね｣と、風呂場へむかう。

…何から話そう。

大きなテレビ前に飾られている幸せそうなカップルの写真。

_____私と太輔のツーショット写真を

ぼんやり眺めながら考える。

指輪は一応外しておいた。

指輪から何かを悟られるより、、

自分から言う方がいいって思ったから。

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