また、ケーキ作ってくれへん？【gr】【wrwrd】【学パロ】

1.生徒会長ご来店 ページ2

gr「あ、青木さんじゃないか。」

「え？」







桜舞い散る2年の春に、私の家のケーキ屋に凄い人がやって来ました。







「え？え？あ、愚累くん…？何で此処に…？」

gr「美味しそうなケーキ屋を見かけたからな。…青木さんの家だったのか。」

「あ、うん…そうだけど…。」







圧倒的に続かない会話。







そりゃ、誰でも緊張するよね？







前世で国の総統で、私の恋人だった人が、今目の前に居るんだから。







紅い瞳がショーケースの中のケーキを見つめる。







gr「んー…あ、じゃあショートケーキとみかんタルト、それからチョコレートケーキを貰えるか？」

「はーい。…ちょっと待ってね。」







三つのケーキを箱に包み手渡すと、お金を受け取った。







「ありがとうございました！」







にこっと満面の笑みを向けると、愚累くんの顔が少しだけ赤くなって。







gr「また来る。」







そう呟いてくれた。







「うん、待ってるね。」







ふにゃあ。







効果音が付くほど、そう微笑んでくれた彼。







前世と変わらないなぁ、この笑顔は。








私も再度微笑んで、手を振った。







カランコロン







母「あら、お友だち？」

「うん、学校の生徒会長。」

母「あらまぁ…。凄いわね…気に入ってくれると良いんだけど。」






お母さんは、ふふふ！と微笑んで厨房に戻っていく。







私は店の窓からまだ見える金髪を見つめて、微笑んだ。






グルッペンさんみたいにまた来て、話してくれるかな。







楽しみだなぁ。

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