7.パァッと星のように ページ8
アリア「おかえりー、楽しかったー?」
「うん、楽しかったよー。」
良かったね、と微笑むアリアちゃん。
小さな弟が居るからか、聞き取りやすいようにゆっくりと。そして柔らかい笑みを浮かべているのが癖になっているらしい。
でも、なんだかあったかくて優しくて私は好き。
「アリアちゃんは何処で食べたの?」
アリア「私はコレ見ながら教室よー。」
はは、と苦笑して野球部のノートを持ち上げて見せるアリアちゃん。
ノートは土埃でなのか、少し茶色く汚れている。
「1人だけマネは辛いねぇ…。」
アリア「1人じゃないんだけどね。」
教室の真ん中で賑やかに談笑している女子グループを睨むように見る彼女。
どうやら手柄とかは全部持っていかれてしまうみたい。
「がんばってね。」
アリア「うん。頑張るよ〜…。」
疲れた顔のアリアちゃんに同情しながら、次の授業のノートを開いた。
rb「Aさーん!!」
「桃瀬…先輩…。」
rb「一緒に帰ろーや!!」
「えぇ…!?」
放課後の教室で、にこにこと屈託のない笑顔を向ける桃瀬先輩。
「何で私なんですか…。」
rb「え…駄目なん…?」
「ゔッ…。」
うるうるとした瞳で見下ろされて、思わず言葉に詰まった。
桃色の瞳がきらきらと此方を見つめる。
貴方年上でしょ…年下に何て顔してんの…。
「わかりましたよ…。」
rb「ほんまぁ!?やった…!」
パァッと光る笑顔。
思わずふはっ、と微笑んだ。
表情コロッコロ変わるなぁ、この人。
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ネル(プロフ) - 暇人さんさん» ひゃ、ありがとうございます!好きです(直球) (2020年11月23日 18時) (レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人さん - 好きだっっ!!!(直球) (2020年11月18日 2時) (レス) id: 9e59c5682d (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 露亞さん» アオハルです…!! (2020年6月20日 10時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 青春……!! (2020年6月20日 6時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - フォルドさん» 憧れます笑。 青春、来ると良いですね…!!私にも来て欲しいです……… 笑笑 (2020年4月13日 14時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネル | 作成日時:2020年3月27日 10時