12.小さく長い、昔のお話 ページ13
rb「あ、Aさん。」
「わｯ！！まだ、居たんですね…。」
校門の近くで、ひっそりと佇んでいる桃瀬先輩。
彼は桃色のマフラーを巻いて、此方を見つめていた。
「何かあったんですか？」
rb「んふ、何やと思う？」
「えぇ？…ん〜…あ！友だちを待っていたんですか？」
rb「半分合っとる…。…Aさん待ってた。」
ニヘ、と微笑む桃瀬先輩。
私はキョトンとして、ふは、と微笑み返した。
「ありがとうございます。」
この人は、天然で嬉しい事を言ってくれる。
「他に待ってる方は居ますか？」
rb「おらへんよ。…えと…一緒に帰ろうや。」
お弁当食べよう、だの待っとる、だのキザなセリフを吐く癖して、帰ろうや、と言う時は顔を赤くする桃瀬先輩。
やっぱり掴めないな、前世から。
こくん、と頷いて。
彼が言う花笑みを向けた。
ほわん、と顔を赤くする桃瀬先輩。
rb「やっぱ、それ好き。」
「知ってます。」
微かに缶とノートが擦れる音を響かせる鞄を抱え直して、桃色を追いかける。
rb「あ、婆ちゃんが今週もよろしくね、って言うてた。」
「了解です！」
ピシッと敬礼して見せると、桃瀬先輩はカラリと笑って頭を撫でてくれた。
rb「あざとー。」
「あざといんですよー。」
後輩はそーいうもんですよね？と悪戯に笑うと桃瀬先輩は、少しだけ寂しそうに微笑む。
rb「おん。」
そのほのかに哀しさが香る瞳に魅せられた。
ねぇ、覚えてるんですか？
小さくて長かった私たちのお話。
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ネル(プロフ) - 暇人さんさん» ひゃ、ありがとうございます！好きです(直球） (2020年11月23日 18時) (
レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人さん - 好きだっっ！！！(直球) (2020年11月18日 2時) (レス) id: 9e59c5682d (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 露亞さん» アオハルです…！！ (2020年6月20日 10時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 青春……！！ (2020年6月20日 6時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - フォルドさん» 憧れます笑。 青春、来ると良いですね…！！私にも来て欲しいです……… 笑笑 (2020年4月13日 14時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年3月27日 10時
