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無個性34 ページ35




もう外は真っ暗。勿論一歩先は暗闇で角から何か飛び出て来そうな雰囲気。

そして校門には私を待っているはずの爆豪の姿はなかった。

『こんな暗いなら、相澤に送って貰えばよかった』

夜空を見上げながら、そう誰にも聞こえそうにない音量で不満を呟いた。すると横から鋭い声がぽつり。

「相澤ってどいつだよ」

『あ"?相澤っつったらあの髭男しか...ん?』

自動販売機の前、薄い髪色のヤンキーもとい爆豪様が不服そうにこちらを睨んでいる。急に話しかけんなやアンバボ投稿するところだったぞ。

『よし、帰るか』

「おい待てこら、相澤って誰だよ」

夜はまだ寒いなあ、と駅までの道を辿っているとがしりと爆豪の手が私の肩を掴む。いや、相澤っつったら一人しかいないと思うんだが。

「どこの男だ、そいつ」

『や、だから私らの担任』

私が一から十まで懇切丁寧に説明してやると、「あー」と軽く納得したような声を発した。

つか私が会った人とかどうでもいいだろうよ。なんとなく、いつもの悪ノリでへらへらしながら爆豪をからかってみる。


『はっはーん、さては嫉妬だろ』

そうにやけぎみに言うと、爆豪は表情一つ変えずに顎に手を当て何かを考えた後、アンラッキーな笑みを浮かべた。

「ああ、そうかもな」

『...は、』

オフィスの窓に映った私は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていた。いや。だって。は。

『え、それマジで言ってる?』

「っンな訳ねえだろボケ」

そう不敵に笑い、くしゃり。と大きく皮の厚い手で私の頭を撫でくりまわす。あーあーと脳みそが揺れる。


『だよな。ただの腐れ縁だし、そんな事ある訳ねえし』

騙されたわ、と爆豪の方を向く。爆豪は少し黙り込んだ後「当たり前えだ」とデコピンをかまして来た。

こいつ昔から容赦ねえな。手加減っつーもんを覚えろ。



ーーだがしかし。


「あー...、くそ」

最近のこいつは何か変。

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まっちょヒーロー(プロフ) - んさん» 読み進めて頂ければ後々説明があるのですが、ヒロインは<特別推薦>という設定で、筆記は免除の代わりに実技はみんなと同じように受ける試験の仕組みになっております。わかりにくくて申し訳ございません。 (2021年7月11日 4時) (レス) id: bd2b404748 (このIDを非表示/違反報告)
- ヒロイン推薦なんですよね?何でデクたちと同じ日に会場にいるんですか? (2021年3月22日 21時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - すいません!YouTubeから来たライカという者ですが、この作品、毎日見てるんですけど、全然飽きませんね!その文才をちょっとください! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 5fc3e44d27 (このIDを非表示/違反報告)
まっちょヒーロー(プロフ) - 黒虎さん» ありがとうございます!載せさせてもらいます! (2017年6月16日 6時) (レス) id: 9de6d60241 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - まっちょヒーローさん» 大丈夫です! (2017年6月16日 1時) (レス) id: 71962d5520 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒーローまっちょ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年6月24日 17時

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