無個性22 ページ23
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黙々と、無言でいかにも辛そうな真っ赤なカレーを頬張る爆豪。
結局こいつはなにをしたいんだ。昔から意味がわからない行動がしばしばあったが、最近悪化しているように見える。
「あ”ぁ？てめェなに見てんだよ」
ヤクザ顔負けの睨みを利かすと「もっと食え」と自分のカレーを私の口に突っ込んで来た。辛すぎだろこれ頭ぶっ飛ぶぞ。
辛さに咽せ返り涙目になっているのに側のお茶子ちゃんはニヨニヨしている。
さすが雄英。生徒も何考えてるかわからん。つか出久の隣の奴爆豪に似すぎて吹いた。
出来るだけこういう目立つ奴とは関わりたくないんだけど。意味もなく頬杖を付き溜め息を吐くと、同時に食堂にいきなりの警告鐘が鳴り響いた。
びっくりして思わず箸を放り投げる。そしてそれは綺麗な放物線を描きーー爆豪の顔面にクリーンヒット。二秒後、爆豪は鬼のような形相でこちらを睨んだ。
「くっそ、てめェ...！」
やっべ、早く逃げないと、じゃなくて、リアル鬼ごっこなんてしてる場合ではない様子だ。この鐘が鳴るのは滅多にないらしく、顔を青くした上級生達が逃げ惑って周りは大混雑中だ。
人波に押されて行く私に、爆豪は必死に手を伸ばすがもう届く距離では無くなり、私は諦めて伸ばしていた腕を無気力に下ろした。(爆豪に怒鳴られることは承知済み)
全然進めねえ。とりあえず知り合いと合流しようと辺りを見回すが、周りは見知らぬ上級生ばかり。
なんとかの思いで壁に体をくっ付かせた。人が動く度に足元がフラつき今にも倒れそうだ。
『やべっ...！』
気を抜いているうちに向こうから走ってくる大柄な男子に肩をド突かれ、後ろへ重心が傾く。
「...っ来い！」
が、しかし、聞き覚えのある声と共に誰かに肩を支えられ、体が密着する。
なんだこの紳士と顔を上げると丁度目が合った。
『あー...車が三つのしゃしゃしゃ』
「轟だ。前に自己紹介しただろ」
呆れた顔で溜め息を吐くのは無愛想なお隣さん。
『ごめんごめん。名前覚えるの苦手でさ』
本当は覚える気すらないんだけど、という本音を隠しつつ肩を竦めた。
『ま、とりあえずもう離して良いよ』
「まだ混乱が収まってねえだろ。こんな体制気持ち悪ィと思うが我慢してくれ」
逆に助かってるんですけどね。ははー、と笑いながら不意に窓を見ると
『カメラーーーマスコミ？』
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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まっちょヒーロー(プロフ) - んさん» 読み進めて頂ければ後々説明があるのですが、ヒロインは<特別推薦>という設定で、筆記は免除の代わりに実技はみんなと同じように受ける試験の仕組みになっております。わかりにくくて申し訳ございません。 (2021年7月11日 4時) (
レス) id: bd2b404748 (このIDを非表示/違反報告)
ん - ヒロイン推薦なんですよね？何でデクたちと同じ日に会場にいるんですか？ (2021年3月22日 21時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - すいません！YouTubeから来たライカという者ですが、この作品、毎日見てるんですけど、全然飽きませんね！その文才をちょっとください！ (2017年7月21日 22時) (レス) id: 5fc3e44d27 (このIDを非表示/違反報告)
まっちょヒーロー(プロフ) - 黒虎さん» ありがとうございます！載せさせてもらいます！ (2017年6月16日 6時) (レス) id: 9de6d60241 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - まっちょヒーローさん» 大丈夫です！ (2017年6月16日 1時) (レス) id: 71962d5520 (このIDを非表示/違反報告)
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