無個性12 ページ13
・
後日、実技はヴィランptとレスキューpt合計で75ptという合格通知が届いた。
特に喜びはしなかったしメリットといえばおばさんに怒鳴られなくて済むということである。ーーいやでも正直嬉しさも少しはあるが。
ひとまず安心しているとピロンという軽快な音がスマホから聞こえた。
めんどくさいな、明日にしよう。そう思い携帯画面を枕の場所に伏せる。枕元の明かりを消して毛布に包まった。
うとうとしている中、先程のようにピロンと携帯が鳴る。面倒くさいと無視していると携帯の通知音が一層酷く鳴り響いた。
『うるっせえな！』
誰だよ腹立つ。そう思いながらメッセージを開く。
そこには死ねやら殺すやら脅迫メールが送られて来ていた。
爆豪しかいねえよな、これ。
しまった、既読つけた、と慌てて返事をしようと指を滑らせているとそれよりも先に着信音が鳴って"爆豪"という名前がディスプレイに表示される。
おおよそ爆豪からだろう。
ここで無視すると登校日は血祭りだ。もちろんその祭りは私の血で行われる。
出るしかねえよなと諦めて、応答という文字を滑らせる。そして溜まっていたイライラが思わず漏れた。
『何時だと思ってんだよピリ辛頭！』
「あ"ぁ！？んだと無視しやがって！大体てめえが無視するからだろカス！」
こんな騒ぐとおばさんが起きるかも、と慌てて私が折れた。メールに早く返信しなかった私が悪かったです、と。
『え、で、なんの用？』
「結果、どうだった」
結果、とはおそらく雄英の入試の合否のことだろう。こいつは主語を使えないのか。
『うん、受かった。爆豪は？』
「は、俺を誰だと思ってんだ。たりめえだろどアホ」
『あーそうですね。おつかれさまですおやすみなさい』
もうなんか面倒臭くなったので無理矢理電話を切ろうとすると「待て」とそれを爆豪の声に遮られた。
「...入学式の日、俺ん家の前集合。来なかったらしばき倒すかんな」
『は！？おい、待っ』
切られた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 577人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちょヒーロー(プロフ) - んさん» 読み進めて頂ければ後々説明があるのですが、ヒロインは<特別推薦>という設定で、筆記は免除の代わりに実技はみんなと同じように受ける試験の仕組みになっております。わかりにくくて申し訳ございません。 (2021年7月11日 4時) (
レス) id: bd2b404748 (このIDを非表示/違反報告)
ん - ヒロイン推薦なんですよね？何でデクたちと同じ日に会場にいるんですか？ (2021年3月22日 21時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - すいません！YouTubeから来たライカという者ですが、この作品、毎日見てるんですけど、全然飽きませんね！その文才をちょっとください！ (2017年7月21日 22時) (レス) id: 5fc3e44d27 (このIDを非表示/違反報告)
まっちょヒーロー(プロフ) - 黒虎さん» ありがとうございます！載せさせてもらいます！ (2017年6月16日 6時) (レス) id: 9de6d60241 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - まっちょヒーローさん» 大丈夫です！ (2017年6月16日 1時) (レス) id: 71962d5520 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
