検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:72,323 hit

___gr. ページ5

「ざまぁみろ。」




Aはかすかに聞こえるか聞こえないかの声そう言い、俺の目の前で息絶えた。あれだけの至近距離で脳に撃ったのだから当然だった。



「…なぜ、」



俺はうわ言のように呟く。



「なぜ、なぜ、なぜなぜなぜなぜAは死んだ。これだけ俺はAを愛していた。1番愛していたのに、なぜ俺を裏切る。

…なんでだ!!」




わけもわからず、血まみれの彼女を見ながら俺は涙を流す。



「俺はゾムよりも金がある。むしろ国のトップだ。

俺はゾムよりもAに悲しい思いをさせない。

俺はゾムよりもAを愛している。

俺はゾムよりも強い。

俺はゾムよりもずっと、ずっと優れている。


なのになぜ、Aはゾムを選ぶ。

なぜ、俺を選ばない。」





意味が分からなくて混乱する。

Aは、俺が殺した愛する人のところへ行くために。

同時に俺に復讐をするつもりで死んだ。







「……こんなこと、」






俺は全てを知った後だとしても、信じられなかった。

Aがそんなことをするとは全く検討も付かなかった。

俺のことを絶対愛してくれると、いつか愛してくれると。

ゾムが死んだら俺に執着すると。

俺を必要としてくれると。

そう思っていた。



だが、そうではなかった。



彼女はまた、俺のようにゾムのことが何があってもずっと…ずっと好きで。

ゾムも彼女と同じくらいずっとずっと好きで。

愛している人が生きていれば自分なんてどうでも良くて、いつもその人のことばかり考えて、自分のことは後回し。



じゃあ俺は?

俺は2人みたいに互いの幸せを気遣える様な関係だったか?



「…違う、俺は俺のやり方があるし間違ってない。」



俺は彼女を何があってもずっと、ずっと愛しているのだから、何をしてもいい。

俺はその2人の愛よりもAを愛しているんだ。

.→←25 _ game over?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (173 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
310人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , zm
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しらす - めっちゃ感動しました!!ありがとうございます (2019年4月27日 23時) (レス) id: 3e07d4634e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 素晴らしい作品を。。ありがとうございました。。。 (2019年3月24日 21時) (レス) id: 0b596b15a5 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ|˙??˙))(プロフ) - 感動しましたっ…! (2019年3月18日 20時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好き過ぎて辛い、なんかもう…お幸せにヽ(;▽;)ノ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - う、うわぁぁぁぁぁあん!!!泣 か、感動しましったっ!!!面白かったですーー!!!二人共お幸せにっ~~!!!!グルさんもいい人と会えますようにっ!!!……いやもうこれ、とんちが女になってグルさんととんちと愛し合えばよくね??gr「やめろ」tn「やめて」あっはい…さーせん (2019年1月27日 19時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。