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love ページ23

走って彼がいた場所に来た。


彼は丁度訓練が終わったのか片付けて、どこかに行こうとしていた。



待って、待って、待って。


行かないで。



いつの間にか震えがおこり、それのせいかそんな声も出すことが出来ず見失いそうになる彼を必死になって追いかける。


私の目からは涙が溢れていた。


周りの人が不審な目で見ていたがどうでもよかった。ただ、彼の所に行かないと。それだけのために走った。



彼は歩いていたからかなんとか見失わずに追いつくことが出来た。




「あの……!」



私は声を絞り上げて彼に話しかけた。

彼は私の呼びかけによりゆっくりと振り返る。




「…ゾム。」

「…A。」




私と彼は見つめ合い、同時に知らないはずの互いの名前を呼んだ。何故か不思議だ、とは思わず懐かしい感覚に襲われる。

ずっと前から2人は会うことが当たり前になっていたような気がする。





「…貴方は私のことを愛していますか?」





いつの間にかそんなことを呟いていた。

彼は返事する代わりに笑顔で頷いた。





「貴方も俺のことを愛していますか?」



彼も同じことを聞いてくる。

もちろん答えは言わなくてもわかるだろう。




「…はい。」






私はそう、満面の笑みで言った。

綺麗な水色の鳥が私達を祝福するかのように周りを飛び回っていた。

.→←I know.



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しらす - めっちゃ感動しました!!ありがとうございます (2019年4月27日 23時) (レス) id: 3e07d4634e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 素晴らしい作品を。。ありがとうございました。。。 (2019年3月24日 21時) (レス) id: 0b596b15a5 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ|˙??˙))(プロフ) - 感動しましたっ…! (2019年3月18日 20時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好き過ぎて辛い、なんかもう…お幸せにヽ(;▽;)ノ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - う、うわぁぁぁぁぁあん!!!泣 か、感動しましったっ!!!面白かったですーー!!!二人共お幸せにっ~~!!!!グルさんもいい人と会えますようにっ!!!……いやもうこれ、とんちが女になってグルさんととんちと愛し合えばよくね??gr「やめろ」tn「やめて」あっはい…さーせん (2019年1月27日 19時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月17日 23時

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