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23 _ very gross ページ2

「その蔑む目もとてもいいな。」





グルッペンはそう言いながら私の鉄柵に近づき、手を添えてニヤリと笑う。






「お願いだから、ゾムを助けてよ。お願い…。

ゾムさえ助けてくれれば、私はグルッペンについていく。ゾムさえ生きていれば私はどうでもいいの。だからお願い、ゾムを助けて。」





私はグルッペンへの憎しみを抑え、祈るように言う。

例えどんなにグルッペンが憎くても、殺したくても…。ゾムさえ幸せなら、生きているなら、それだけで私はどうとでもなれる。

もう二度と会えないとしても、いい。


でも、そんな私の願いはすぐに打ち砕かれた。





「そんな訳ないだろ。」





グルッペンは再び無表情になり、ゾムの方へ銃口を向ける。

彼が次にすることを悟って、私は声を上げる。





「待っ____!」






パンッ。


無機質な銃音が響く。


ゾムがまた、グルッペンにより打たれた。


ゾムの頭部。パーカーのクリーパーの顔の部分から血がドクドクと流れ落ちる。

左胸から、頭部から、血が大量に流れる。


そして、彼の手からかすかに伝わる脈が消えた。







彼は、死んだ。









グルッペンには怒りも、何も感じなかった。


残っているのは虚無感。愛する人の2度目の死をただただ理解せず見ていた。





「…ゾムが救いに来たら厄介だからな。

残念ながらAのお願いは聞けない。でも他の望みはぜぇーんぶ叶えてやるから何でも言うんだぞ。

だからあんな奴のことなんて忘れて、俺だけを考えてくれればいいさ。

それが嫌でも、無理矢理にでも俺を愛してくれるように俺がしてやるから安心してくれていい。調教でも暴力で欲でもなんでもするからな。」






ねえ、グルッペンは何を言ってるの。


よく分からない。理解したくない。


なんで私をそんなに必要とするの。私さえいればいいの。




私の気持ちは。




他の人の気持ちは。




ゾムの気持ちは。




自分のことだけ?




そう感じているうちにグルッペンは私の鉄柵に囲まれている部屋を鍵を使って開け、私に手を差し出した。

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しらす - めっちゃ感動しました!!ありがとうございます (2019年4月27日 23時) (レス) id: 3e07d4634e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 素晴らしい作品を。。ありがとうございました。。。 (2019年3月24日 21時) (レス) id: 0b596b15a5 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ|˙??˙))(プロフ) - 感動しましたっ…! (2019年3月18日 20時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好き過ぎて辛い、なんかもう…お幸せにヽ(;▽;)ノ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - う、うわぁぁぁぁぁあん!!!泣 か、感動しましったっ!!!面白かったですーー!!!二人共お幸せにっ~~!!!!グルさんもいい人と会えますようにっ!!!……いやもうこれ、とんちが女になってグルさんととんちと愛し合えばよくね??gr「やめろ」tn「やめて」あっはい…さーせん (2019年1月27日 19時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月17日 23時

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