ひまわり荘［4］ (ページ17)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:32,255 hit

・ページ17

信side

忠｢...｣ﾋｯｸﾋｯｸ、ｸﾞｽｯ

信｢話せそう？｣

忠｢｣ｺｸｯ

信｢ゆっくりでええからな｣

忠｢今日、道徳の時間で作文書くことになって
内容がお父さんとお母さんのこと書くんやって
みんなはスラスラ書けてるのに、ぼくは全然書けなくて
お父さんのこともお母さんのことを分かんなくて
Bが言ったの

ひまわり荘は親に捨てられた子たちが集まるところだって
みんなかわいそうな子やって
そんなところじゃないのに、
とっても楽しくて、優しい人たちばっかりなのに...｣ｸﾞｽｯ

...いくら子供相手でもそれだけは許せへんな

信｢話してくれてありがとうな
信ちゃんの話聞いてくれる？｣

忠｢｣ｺｸｯ

信｢確かにBくんの言った通り、世界には親に捨てられてしまった子供がたくさんいる
みんなそら悲しいし寂しいよな
そういう話を俺は高校生の時に聞いて、翔と潤と施設をつくることに決めたんだよ
1人でも多くの子供を助けて、みんなの心の傷を癒していけるような、そんな施設をつくろうとした
それでこの｢ひまわり荘｣を作ったんよ

でも全員が全員、親に捨てられた訳ちゃうで｣

忠｢どういうこと？｣

こんなに早く忠義に話す日が来るなんておもってもなかったな

信｢忠義のお父さんお母さんは、忠義を助けるたんだよ
事故にあったの覚えてるか？｣

忠｢少し...なら｣

信｢お父さんが車運転してて、逆走してきた車を避けようとした
お母さんは胸にしっかり忠義を抱いた
だから忠義は助かったんよ｣

忠｢僕のせいで死んじゃったの？｣

信｢ちがう、忠義を助けるために、忠義に生きてもらうために必死に守ったんだよ｣

忠｢僕を守るため...｣

信｢お父さんやお母さんがいなくて寂しいと思うこともあるかもしれん
けど、俺らがいるからな｣ﾖｼﾖｼ(｡´･ω･)ﾉﾞ

忠｢うん｣

信｢シュークリーム食うか？｣

忠｢食べる！｣

良かった、いつも通りの忠義に戻ってくれて

ほかの子には言わないにしても、翔と潤には報告やな