ひまわり荘［4］ (ページ23)

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忠義side

朝、学校に行くまではまた言われるんじゃないかってちょっと不安だった

何を言われなかったからよかったけど

道徳は1時間目

先生｢じゃあ何人かには作文の音読してもらうね｣

7,8人が当たるだけかな

当たりませんように

｢僕のお父さんはダンボールでおもちゃを作ってくれます｣

｢私のお父さんは歯医者さんをしています｣

｢私のお母さんはパソコンで絵を描く仕事をしています｣

どんどん当てられていく

あと2分

もう当たらないかな

そう安心してた

先生｢最後は...忠義くん｣

え！？
一気に汗が吹き出してきた

落ち着いて、落ち着いて

先生｢忠義くん？｣

忠｢はい、｣

ふぅ

忠｢僕の家族。

僕にはお父さんもお母さんもいません。
だからひまわり荘の人達を紹介します。

翔くんはカッコよくて、お茶目でちょっとドジで面白いです。

潤くんはとっても料理が上手で、いつも美味しいご飯を作ってくれます。

信五くんは優しくてよく遊んでくれます。
昨日も一緒に水族館へ行きました。

智くんは高校2年生で絵が上手です。
誕生日に似顔絵をくれました。

すばるくんは高校1年生で歌が上手です。
歌い方とかを教えてくれます。

裕くんは高校1年生も1番お兄ちゃんっぽいです。
でも、よくいじられてます。

雅紀くんは中学3年生でとても元気なお兄ちゃんです。
いつも公園で遊んでくれます。

和也くんは中学1年生でギターがとても上手です。
あとゲームも上手です。

隆平くんは小学5年生でとても面白いです。
いつも笑わせてくれます。

章大くんは小学4年生でとても優しいです。
あと天然で面白いです。

亮くんも小学4年生でよく遊びます。
サッカーがとても上手です。

お父さんとお母さんがいなくても
みんながいるから寂しくないです。

それに、お父さんとお母さんは僕を守るために死んじゃったそうです。
だから僕は精一杯、お父さんとお母さんの分まで生きることに決めました。

お父さんもお母さんも
ひまわり荘のみんなも大好きです。｣

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

読み終えたら拍手が起こった

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