32t ページ33
「やっぱりオレが居なくても良くねぇ？」
現場に着いた途端、気怠そうに呟く陣内さん。
ちなみに今度は才木さんに背中を押される形で連行されている。
「もう到着したんだから諦めてください、陣内さん」
私がそう言うと、才木さんが引き継ぐようにしつこいんですよ、と呆れたように呟く。
これを見て陣内さんが教育係だと思う人は居るのだろうか。
何かもう才木さんがお目付け役になりかけてるんだけど。
「あの台の狙い目、回転数40の倍数なんだよ。後もう少し回してたら当たってたんだよ」
私はパチンコ店に入っていなかったから知らなかったけど、どうやら才木さんはかなりいいところで中断させたらしい。
成程、いつにも増して陣内さんが不貞腐れてる訳だ。
拗ねてる彼がドーパーに八つ当たりしないか心配になってきた。
「遅刻かー？陣内」
私たちより先に現場に居た本郷さんが尋ねる。
すると陣内さんはどや顔で体調不良だと宣った。
絶対さっきの会話聞こえてたのに嘘を吐く意味はあるんだろうか。
そう思った私の予想を裏切らず、嘘吐けと本郷さんは返す。
しかし、それで巫山戯るのを辞める彼ではない。
テンポよく軽口の応酬を続けた。
「頭痛が痛い」
「お前わざと言ってんだろ」
もはや苛々してきたようで若干睨む。
何か私のせいじゃないはずなのに申し訳なくなってきた。
「んで、これどういう状況？」
おちょくるだけおちょくってから捜査一課と特捜課のメンバーに問いかける陣内さん。
怒ってるだろうなぁ、と本郷さんの顔を見てみると呆れて物も言えなくなったよう。
いじけてる陣内さんを無理やり連れて来てしまったお詫びに、事件を解決したら菓子折りでも持っていこう…。
そんなことを考えていたら戸倉さんが詳しい説明を始めた。
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クロ(プロフ) - た！！！さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しく思います♪なるべく今日中に更新したいと考えておりますので楽しみにしてくださいな (8月23日 16時) (
レス) id: 6b6cbcfbd1 (このIDを非表示/違反報告)
た！！！(プロフ) - はじめまして！この作品読むの楽しくてつい一気読みしちゃいました！更新楽しみに待ってます！！！ (8月23日 15時) (レス) @page48 id: 07f2555b89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クロ | 作成日時：2025年8月6日 18時
