ハロウィーン06 ページ6
『セレナ、これを読むんだ』
『何ですか？...手紙？』
『ローズが書いた最後の手紙だ』
『母上の！？』
『ここにはウィンクルム一族の事、そして《あの事件》の事が書いてある。…読みなさい』
ーーーガタンッ。
席を立ち上がる音にハーマイオニーは驚き、セレナの顔を恐る恐る覗き見た。
すると、彼女の顔は先程までとは違い顔色を真っ青にし、まるでこの世の終わりでも見たかのような表情をしていた。
「貴女、顔真っ青よ！？どうしたの？」
「ごめん、ハーマイオニー。部屋に戻るよ」
努めて笑みを浮かべるが、その顔のひきつり様にハーマイオニーはただただ頷いた。
セレナはもう一度ごめんと謝って、慌てて手紙とともに大広間から飛び出した。
自室に戻ると、息付く暇もなく手紙を開ける。
そこには、やはり既に亡くなった母の名が記されていた。
「私の可愛い愛娘、セレナへ」と始まった手紙の内容は、セレナの想像もつかない、突拍子もない話ばかりだった。
《ウィンクルム一族は一人に一つだけ力を与えられる》
セブルスから聞かされていたその言葉通り、ローズは入学からの一年分の《未来の出来事》を箇条書きでツラツラと書き綴っていた。
そこにはネビルが魔法薬学の授業でミスすること、ハリーが最年少でクィディッチのチームに選ばれることなど、最近あった出来事も記されている。
「あの話は本当だったんだ...」
心のどこかで信じられなかった話が、今現実となって存在している。
手紙の最後に記されていた「セレナ、お願い。ハリーを...親友の息子を守って」を読み終えると、セレナは手紙をそっと仕舞い、ポケットの中に入れた。
ーーーなんて万能な力。
こんな力があるなら、何故母は亡くなったのだろう...。
セレナがいくら頭を働かせようとするも、答えは一向に出なかった。
けれども、この能力に対して疑問ばかり増えていく。
その疑問に答えられる人が、少なくともここには二人いる。
セレナは時計を見ると、そろそろ移動しないと遅刻する時間になっていたため、大人しく授業を受けに部屋を出た。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
