禁じられた森01 ページ46
次の日から、ハリーたちは酷い扱いを受けることになった。
グリフィンドールからは勿論のこと、レイブンクローやハッフルパフまでもがスリザリンからの寮杯奪還に期待して、三人を非難した。
特にハリーに対しては、ロンすらもドン引きするくらい酷かった。
クィディッチで優勝杯圏内に自らの力で勝ち取った事もあり英雄視されていたのが、一気に嫌われ者へと皆が手のひらを返したのだ。
まさかここまで嫌われるとは...。
これにはセレナも計算外だった。
ハーマイオニーが危惧した通り《皆で取り戻せ百五十点》作戦は残念ながら望みが薄そうで...。
その事を気にしてか三人といったら、ネビルは失敗しないようにと普段より慎重になり、ハリーはクィディッチを辞めると言い出し、ハーマイオニーは目立たないように授業中に手を挙げることをしなくなったのだ。
そんな三人を見てロンは日々フォローに回るがどれも空回りし、三人共々消極的な雰囲気を出し始めた。
そんな事が数日続いて、とうとうセレナの堪忍袋の緒が切れた。
ハリー達にじゃない。生徒全員に、だ。
「あーーー！！！もう！無理！！」
それは突然起こった。
とある日の朝、大広間の隅の方のテーブルで五人で食事をしていると、セレナは叫び声とともにガツン！とオニオンスープの入っていた空のカップを机に叩きつけた。
斜め向かいのロンや隣に座るハーマイオニーから、焦りながらもヒソヒソと声をかける。
「セレナ？！急にどうしたんだよ...皆見てるよ」
「先生も見てるわ、何があったの？」
しかしその言葉さえも聞こえてないのか、立ち上がり自身の首に杖を突き立てた。
「皆様、御機嫌よう。突然ですが私、ウィンクルムは宣言致します。他人任せで陰口ばかり叩く暇人共、同じく後輩や同朋の尻拭いすらできない腰抜け共に頼らずとも、寮杯奪還圏内まで点数を勝ち取ることを誓いますわ」
セレナの拡張呪文によって放たれた無理矢理な女王様言葉に誰も問いかけることは無かったが、暴言とも取れる言葉には様々な意見や暴言が飛び交った。
そんな事を諸共せず、セレナはグリフィンドールのテーブルを見渡すと、オリバー・ウッドに声をかけた。
「次からの試合、私をずっとシーカーにしなさい。それと...ハリーが居ないと優勝出来ないって嘆くだけのキャプテンなんざキャプテンの座に相応しくないわ」
普段の言葉遣いや雰囲気と違って敬語や敬意を一切示さないセレナに圧倒され、オリバーはコクコクと首を縦に振った。
そしてそのままセレナはスタスタと教員席の雛壇の前に立つと、満面の笑みで一つ質問をした。
「どうやったら高得点を貰えますか？」
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
