ノルウェー・ドラゴンのノーバート07 ページ45
「ドラゴンは渡せたんだ。ただ、僕たち透明マントを塔に忘れてフィルチに見つかって、ネビルはこの作戦のこと何故か知ってて...僕たちにクラッブとゴイルがマクゴナガル先生にバラしたことを教えようとこの時間帯にさ迷ってて...それで、それで...」
ボソボソと言葉尻が段々と小さくなっていくハリーに、セレナが「ハリー」と落ち着いた声で名前を呼んで手招きをすると、よろよろと近寄ってはすっぽりと右腕におさまった。
「それで、何点引かれたの？」
「っ...一人、五十点...ごめん、セレナ！セレナの取ってくれた点数も無くなっちゃった！」
人肌に触れて漸く塞ぎ込んでいた心を解いたハリーは咽び泣きながら、ひたすらセレナに謝った。
ハリーはセレナが今までクィディッチで稼いだ得点と授業中に稼いだ得点を合わせれば、グリフィンドールの誰よりも稼いでいることを知っていたし、それに見合う努力も間直で見てきたのだ。
それを帳消しにしてしまった罪悪感が胸を締め付ける。
ハリーの言葉に共鳴するかのように、ハーマイオニーもネビルも謝罪を口にし更に泣き出した。
そんな三人にセレナは困惑を通り越して...少し引いた。
ハーマイオニー一人なら泣き止ませることは出来たかもしれないけれど、三人も、何ならハリーを泣き止ませる方法なんて持ち合わせてない！
あまつさえ、百五十点の減点。皆で頑張れば取り返せるんじゃないの？なんて頭の中で考えてる始末だ。
「えっと、ハリーもハーマイオニーもネビルもさ...とりあえず泣き止んでよ。私は泣かれてる方が困るわ」
両端のハリーとネビルの頭を優しく撫でると、セレナの言葉にネビルがバッと顔を上げた。
その表情は痛々しく、涙や鼻水でぐしゃぐしゃに濡れている。
「でも、セレナ。僕たち百五十点も...」
「《たった》百五十点よ、ネビル。グリフィンドール生が何人いると思ってるの？」
ネビルは生徒数を知らないのかハリーに目を向けるも、ハリーもまた知らないのか、未だ俯いてセレナの胸元から顔を上げないハーマイオニーを助けを求めるように見つめた。
ぐしゃぐしゃな顔を見せたくない乙女心を察したセレナは、腰から杖を取り出し《
すると漸くハーマイオニーは顔を上げたが、その表情はまだ泣きそうに歪んでいる。その表情からは不安と戸惑いが隠しきれていなかった。
「二百人。だけど、全員が協力してくれるわけないわ」
「だったら、私が何とかするわ！一年が終わるまでの数ヶ月で最下位から脱出してやる」
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
