ノルウェー・ドラゴンのノーバート04 ページ42
あれから図書館で調べる事が増えた。《賢者の石》と《ドラゴン》の事だ。
ハグリッドの卵が孵るまでにどうにかしようと思っていたのだが...遂に
「『卵が孵るぞ』だって...」
「こうなったら大きくなる前にどうにかしましょ」
四人が決心し、授業が終わって急いでハグリッドの小屋に行くと、ハグリッドが興奮しながら中に入れてくれた。
テーブルには卵が置かれていて、既に深い亀裂が入っており中身がコツンコツンと動いていた。
「もうすぐ出てくるぞ！」
皆が息を潜めて見守っていると、突然キーッとガラスを引っ掻くような音がして卵がぱっくりと割れ、中から小さなドラゴンが現れた。
緑っぽい黒色の胴体に不釣り合いな巨大な翼、コブのような角にオレンジ色の目だ。
くしゃみをすると火を吹くその姿は、小さくてもちゃんとドラゴンだ。
「美しいだろ？」
うっとり顔のハグリッドに四人は顔を引き攣らせた。
ハグリッドの美的センスは壊滅的らしい。
気を取り直したハーマイオニーが、ハグリッドに質問しようとしたところでハグリッドが窓に向かって叫んだ。
「誰だ！！」
気がついた時には既に遅く、ハリーが窓から覗き見ると、緑のローブが二つ城の方へと向かっていった。
その後ろ姿は小太りで、丸刈り...見覚えのある姿だ。
「あの後ろ姿...クラッブとゴイルだ！」
「どうしよう！」
ハグリッドは顔を真っ青にし口をパクパクと開閉し、ロンとハリーは慌て狼狽えた。
確かにこのままではマズイ。ハグリッドはもちろんの事、知ってて黙っていた自分たちも処罰の対象となるだろう。
何せ、千七百九年に制定された《ワーロック法》でドラゴンの飼育は非合法とされたのだ。
「とりあえず、どこまで見られたのか分からない以上、こちらから下手に動くのは得策じゃないわ」
「私もハーマイオニーと同意見よ。ただ、見られたことを前提に考えると、このドラゴンを手放す方法を考えないといけないわ...」
セレナが小さなドラゴンを悲しげに見つめた。
するとドラゴンは小さな足を震わせながら一歩一歩と踏み出すと、セレナの指に絡みつくように顔を擦り付けた。
「この子、ハグリッドよりもセレナに懐いているんじゃないかしら？」
「そんな！俺のノーバートちゃんが！」
ハグリッドの悲痛な声に驚き、《ノーバート》と名付けられたドラゴンはハグリッドに向かって炎を吐き、髭が燃えた。
なのにも関わらず嬉しそうに炎を消すハグリッドの姿に、四人は呆れた表情でお互い目配せした。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
