ニコラス・フラメル01 ページ34
ダンブルドアとの会話をしてから、ハリーはみぞの鏡の部屋に行く気も無くなり、透明マントはトランクの奥底に仕舞いこんだ。
それに加えて、あの日聞いたセレナの過去についても、本人から聞くまでは何も言わないでおこうとハリーは記憶の底に追いやって、代わりにロンと彼女の誕生日プレゼントを探すことにした。
けれど、二人ではセレナにあげるプレゼントの案が思いつかなかったため、新学期が始まる一日前に帰ってきたハーマイオニーも巻き込む形となって、セレナの誕生日会を開くことになったのはまた別の話…。
新学期が始まると、ハリーとセレナにはクィディッチの練習も寮杯の掛かった試合が近々行われるため激化し、なかなか時間を割けずにいた。
そんな中、ハリーやチームに対して訃報が知らされた。
「スネイプが審判をするって？！」
寒波と豪雨が織り成す状況での練習を終えたハリーがロンとハーマイオニーに告げると、ロンはあんぐりと口を開け、ハーマイオニーは両手で口を押え泣きそうな表情を浮かべた。
セレナだけは、着替えたあと毛布に包まりながら暖炉の前を陣取っては、三人を横目にそんなに驚かなくてもと苦笑していたが、他の三人にとっては由々しき事態のようで試合に出るなだとか、仮病を使えだとか、挙句の果てに足を折ってしまえとも提案していた。
父親に対する皆の評価の低さに複雑な気持ちではあったが、そんなに出たくないならと苦笑し、一つの提案を出した。
「私、シーカーやるわよ？」
「「絶対ダメ！！」」
ハリーとハーマイオニーの圧のある否定に苦笑いで返したその時、ドサリと何かが倒れたような音が扉の方から聞こえた。
「ネビル！？」
両足がピッタリくっついた状態で這いつくばっていたネビルに、セレナが慌てて駆け寄り大丈夫？と声を掛けながら魔法を解く。
これは《足縛りの呪い》だ。
「誰にやられたの？」
スッ…とセレナの目が細くなる。
無に近いその表情に、一度向けられたことのあるハリーとロンはビクリと肩を揺らした。
この顔は相当怒ってる。ネビルがセレナの質問に答えた瞬間、ニンバス2000よりも早くそいつの元に飛んで行って、物理とあらゆる魔法を使って懲らしめに行くのだろう。
…相手によっては止めよう。
ハーマイオニーを筆頭に、ロンとハリーは互いに目を合わせ頷きセレナを止めるために服を掴もうと手を伸ばす。
「マルフォイが…」
ハーマイオニーの手だけが空を切り、セレナはハリーたちの思惑通り赤い髪を靡かせて寮の扉から出て行った。
「ちょっと！何で止めなかったのよ！」
「だって相手がマルフォイだし…」
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
