クィディッチ03 ページ17
「ただいま…って、何やってんの？」
「「「セレナ！！！」」」
セレナが談話室に戻ると、宿題をしていたはずのハリー達が何やら深刻そうに話している姿がそこにあった。
声をかけると、肩をビクつかせ勢いよくこちらに振り向くと、セレナとわかった途端安心したようにホッと肩をなでおろした。
「貴女こんな時間に何してたの？」
「…ちょっとね」
セレナがハーマイオニーの質問に曖昧な返事をすると、持っていた本をハリーの頭にポスっと置いた。
しかし、その本のタイトル名を見たロンはギョッと更に驚いた。
「セレナ、きみ、スネイプの所に行ってたの？」
「…コレはさっき、スネイプ先生と出会った時に渡されたの」
ハリーがセレナから受け取ると、望んでいた本《クィディッチ今昔》が漸く手に戻ってきた。
ハリーがありがとうと微笑むと、セレナもニコッと微笑み返した。
「で？何の話をしてたの？」
セレナの問いに、ハリーが本を取り返しに行った時の話、そしてそれを聞いたハーマイオニーやロンも自身の意見を言った。
「それで、私は確かにハリーに対して意地悪だけど、ダンブルドアが守っているものを盗もうとする人じゃないと思ったの」
「僕はハリーと同じ意見で、スネイプならやりかねないって思ってる。…ただ、何を守ってるのかがさっぱりさ」
ロンは肩をすくめると、ハーマイオニーもハリーも確かにと頷いた。
三人とも意見はバラバラだが、三頭犬が守っているものが何なのかは検討もつかないといった様子だ。
セレナは少し考えた素振りを見せると、ハーマイオニー同様《スネイプ先生がトロールを放って三頭犬から何かを奪おうとした》というハリーの言葉を否定した。
「スナイプ先生はトロールが現れた時、大広間にいたんでしょ？…逆に言えば、いなかった人が怪しいんじゃないの？」
セレナの言葉は尤もだった。
あの日、ハーマイオニーたちと喧嘩した日を苦々しくも思い出しながら、更に四人は話を進めていく。
「あの日は、私とセレナは夕食の時間までトイレにいたから、大広間で起こったことは分からないわ。貴方たちは知ってる？」
「確か…ハリーがポテトを食べようとしてた時だ！クィレルが顔を引きつらせて慌てて大広間に入ってきたんだ」
「そうそう。トロールが地下室に現れたって急にね。それで気絶しちゃったんだ。…あの人本当に闇の魔術に対する防衛術の先生なの？」
ハリーの疑問には、皆同意するように頷いた。
その後、そろそろ寝ないと明日に響くとハーマイオニーが言ったことによりその場は解散となったが、モヤモヤとした気持ちが胸に残った。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
